では、よいクリーニングとは?
先週の話の続きです。
悪いクリーニングとは?悪いクリーニング店とは?
と言う話を書きました。
では、よいクリーニングってなんだろう?いいクリーニング屋さんってなんだろう?
と言う話も当然でてきますよね。
屁理屈を言うようですが、いいと言うものにも、人それぞれ尺度が違います。
とにかく安いクリーニングをしてもらう、それがいいクリーニングだと言うお客様もいらっしゃいますね。
昔、ヤマダ電機の社長さんが、激安もサービスだ、といったと言う話を以前聞いたことがありますが、まさにそういうこともあるんだろうと思います。
服にスポットを当ててみると、やはり、服に合わせたクリーニングがいいクリーニングになりますよね。
僕は、自分のお店がそういう仕事をしていると言うこともあって、やっぱり、服に合わせたクリーニングをするのが一番いいと思うんです。
柔らかいものは、ソフトに洗う。
洗っても硬くならずに、柔らかいままを維持しつつ、汚れも落とし、しかも、服の色合いもよく上がり。
理想を言えば、買ったときの状態なんですが、さすがに着用したものを新品に戻すのは不可能。
ですから、出来るだけ新品に近づけるように、またその状態を維持できるように洗えるのがいいのかなと思ったりしています。
今は、加工剤も進化していて、硬くなった衣類もカシミヤのような風合いに戻すことが出来るんです。
でも、そういう薬品は出来るだけ使いたくはない。
薬品がいけないというのではなく、洗い方が雑になるのが嫌なんですね。
衣類に合わせて、ソフトに取り扱ってあげれば、例え洗ったとしても風合いが悪くなったりはしないんです。
洗い方を工夫して、硬くならないのなら、手間をかけてもそういう洗い方のほうがいいと思うんですよね。
・・・・・・、うちには薄利多売の商売は向いてないや・・・・・。
クリーニングをもっと拡大解釈をすると、いいクリーニングって何も洗いや仕上げだけではないと思うんです。
取れてしまったボタンをつけてくれたり、ほつれてる所をそっと補修してくれたり。
お客様が頼まなくても、気が付いたらやってくれる、これってすごいサービスじゃないですか?
今は、なかなかこういったサービスがしづらくなっています。
と言うのも、こういうサービスが仇となってお客様に怒られる事が出てきたから。
糸がブランド物と違う、とか、素人がつけたものは本物ではない、とか、ブランドで付け直さないと信用しないとか。
ちょっとした気遣いがトラブルになってしまうので、確認をとった後有料サービスに移行し始めているんです。
ちょっとさびしい話ですけどね。
クリーニングの良し悪しって、やっぱり難しいです。
でも、これだけはいえるのが、やはり、徹底的に一所懸命なクリーニングがいいです。
安いのも、普通にしてたら安くは出来ないんですよ。
資材の高騰、人件費のアップなど等いろんなことがコストとしてかかってしまいます。
それらを工夫をしながら、びっくりするような価格で提供をするのには、生半可な気持ちでは到底できっこないんです。
また、いい仕事をすると言うのも、結局、手間をどれだけかけるか?と言うこと。
気付いたときにちゃちゃっとやるかどうか、にかかっていたりするわけです
面倒くさがっていてはいい仕事は出来ないんですね。
どこのクリーニング屋さんも形は違えど、一生懸命なのは間違いないと思います・・・・・。
そんな沢山あるクリーニング屋さんですが、ぜひ皆さんに合うクリーニング屋さんが見つかりますように。
いい出会いを祈っております。
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