ニットだってアイロンかけますよ、でも、多分、思っているのと違います。(笑)
先日、いつご利用くださっているお客様がご来店くださいました。
ちょうど僕がアイロンをかけているところでして、アイロン台には山のようなニット製品が。
いつもの仕事で、どこかで見ているはずなんですけどね、お客様、ニットもアイロンかけるんだ?ととても不思議そうな顔。
そうなんですよね、ニット製品もちゃんとアイロンをかけます。
・・・・・、でも、多分、皆さんが思っているのとちょっと違うと思います。(笑)
どうもクリーニング屋さんのアイロン掛けは、誤解されていると思うんですよ、僕。
アイロンをかけるって、ビシーっとベターっと掛ける様なイメージがあるようで。
それが嫌だから、自分で洗う、と言う人もいるようです。
実はクリーニング屋さんの中でも、そう思っている人がいるんですけどね。
アイロンを掛ける掛けない論争と言うのは、うちらの業界内でも静かに起こっているんです。
さてさて、ニットにアイロンを掛けている僕ですが、仕上がった品物は全然つぶれていません。
逆に若干ふわっとしているんです。
それを見ていたお客様、浮かしてるの?と聞いてくるんですね。
うーん、半分正解で半分間違い。
確かに蒸気を掛けていますが、ちゃんとアイロンも当てているんですよ。
ほんのかすかにですけど。
感覚として、触れるか触れないかの微妙なさわり具合でアイロンを掛けているんです。
皆さんが思うように、べたっとアイロンを乗っけてしまうと、ニットの触感がなくなり、これ着たくない・・・・というような風合いに変わってしまいます。
かといって、いくらニット製品でしわが付きにくいといっても、やはり付いたしわは目立つもの。
しわを取りつつ、ニットらしくふわっとさせなきゃいけないんですね。
そこで必要なのは、ふわっとさせる蒸気と、しわを取るためにアイロン掛け、でも、潰してはいけないので触るか触らないかの微妙なタッチでやるんですよ。
いわゆる、これが技術、と言うやつです。
クリーニング屋さんの中には、乾燥機から出てきた、温かいうちに手で整形をしてしまう所もあります。
それでも、しわは取れるんですよね。
大手チェーンなどはそういう仕事をするかな、アイロンを省くことで低価格を実現しています。
それでもいい人はいいんですけどね、アイロンを掛けることにもちゃんと意味はありまして。
一定方向に掛けていくアイロン掛けは、目を揃えるんです。
表面の細かい毛羽も、ふわっとさせつつ少し寝かして。
そして、一定方向へ揃えることで、肌触りがアップし、着やすくなるんですよ。
クリーニングの料金の違いとはこういう事なんですよね。
アイロンを掛けないで低価格を実現しているお店もあるし、きちんと掛ける所もあります。
ああ、おすし屋さんと似ているのかも。
回転寿司もお寿司、カウンターのおすし屋さんもお寿司、でも、微妙に違いますよね。
鮮度がよくて、おいしい回転寿司もありますし、それでもちゃんと握ってあるお寿司はまた違ったおいしさがありますし。
クリーニングもそれと似ているのかもしれません。
僕は自分でアイロンを掛けるからかもしれませんが、基本洗いっぱなし出来るのは嫌なんです。
洗ったときのしわがどうしても目に付くので、出来るなら、アイロンを掛けたい。
どうしても間に合わないときには、目立つ所だけしわを取ったりします。
でも、やっぱり掛けた物の方が着易いんですけどね。
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