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プロ意識とは?

先日、クリーニング業界に向けての鮮烈な批判をしている記事を見かけました。
読んでいて、その場ですぐに説明が出来ない自分にももどかしさを感じますし、それと共にやはりクリーニングと言うのは難しい職業なのだなと改めて実感をしました。

クリーニング屋にプロ意識はないのか。

と言う投げかけ。
お客様がクリーニングに出しにいった時に、色々と言われたらしいんですね。


ボタンが破損する可能性があります。
しみが落ちない可能性があります。
縮みが起こる可能性があります。

他の業種ならこんないいかげんな話はない、と言うんですね。
仕事としてこなせないかもしれませんがよろしいですか?でもお金は頂きますけど、と言われているようだとおっしゃっていました。

プロなら、ちゃんと仕事を完成させて提供したらどうなんだ?とおっしゃりたいんだと思うんですね。

うん、僕も同じ事をと思う時があります。
ただ、立場が違うのでまた違う意味合いで、なのですが、僕は言葉が足らなかったり、間違って伝わっている事が多くあるな、と思うときに同じように思うことがあるんです。

このクリーニング屋さんのした説明はいわゆるリスク説明と言うやつで、どんな仕事でもイレギュラーが存在するのでその可能性は覚えて置いてください、と言うことだと思うんですね。
でも、これだけいってしまうと、自分は悪くないよ、仕方ないんだもの、と言われているようで、自分がお客さんだとしても少し嫌な気がすると思うんです。


仕方がないとは言っているつもりはないんですよね。
お預かりしている大事な衣類ですから、縮まないように、ボタンが破損しないように、常に気を張って注意しながら仕事をしているんです。
しかし、どれだけ気を使いながら仕事をしていても、クリーニングと言う仕事の性質上、イレギュラーは起こりえるんですよ。
ですから、完全な仕事と言うものはありえませんし、僕らクリーニング屋さんは、想定外のトラブルが起こる可能性をいつも頭の中に入れながら、気をつけながら仕事をしているんです。

クリーニングと言う仕事の性質、それは新品を扱っていない、と言うことなんです。

ここが他の業種と大きく違う所。
たとえば、何かを作っている業種なら、ある程度品質の一定したものを扱うので、機械的な作業をすることが出来ます。
しかし、クリーニングの場合は、着用をされていたこのがやってくるわけです。
汚れ具合も違えば、材質そのものが違うこともあります。
生活も皆さん違うので、意外な所が消耗している事もあるんですよね。


そして、ここもとても重要。
比較的新しい服から、数十年前の古い服までやってくると言う事。
そして、それらはぱっと見て見分けがつきにくいと言うこと。

ここがおきな問題なんですよ。
デザインなどで古い服だな、と分かるときもありますが、中には分からない服もあります。
よくクリーニング屋さんは衣類のお医者さんだと言う人がいますが、医者だったら人間が相手ですから、いくら若作りをしていたとしてもある程度わかりますし、カルテを作る際に年齢や性別、時には治療歴なども分かるわけです。

しかし、服に関してはそのような情報は一切入ってきません。
そこを見抜く目がプロなんですが、どうしてもある程度の誤差が生じてしまうんですね。
すると、仕事をするときには気を抜く事が出来なくなります。


クリーニングって難しいと思いませんか?

きれいにするのが仕事、と言うのはすごくまっとうなご意見です。
キレイにするために頼みに着ているのに、きれいにならないかもしれません、と言われたらクリーニングしようなんて誰も思わない、と言うのもあたりまえのご意見だと思うんです。

ここですれ違いが起きているんですね。

クリーニング屋さんは、がんばってやって見ますけど、それでも落ちない可能性がありますがよろしいですか?と言いたかったんだと思うんですね。


でも、お客様は、ただ洗濯機を通して落ちなかったらs、それは仕方がないですからいいですよね?と言われていると感じた。


悲しいすれ違いです。

受付で品物を渡して、次にきたときには品物が出来て渡される。
すごくシンプルで、お店の人もニコニコしていて、大変そうな感じは微塵も請けないと思います。
でも、裏では、物凄いんですよ。

うちなんかですと、お店の中でバチバチと本気で言い合っています。
知らない人が見ればケンカしているように見えると思いますよ。(笑)
でも、それはケンカではなく、キレイにするためにお互いが意見を主張しあっているんです。


これ以上は難しい、と判断する人がいます。
生地の色が抜けちゃって白くなる可能性がある、そういう判断で難しいと言っているんですね。
でも、たとえば僕がそれを見て、もう少し頑張れるんじゃないか?洗いなおしなよ、と言うわけです。
そこで、お互いの意見は真っ向からぶつかるわけですが、キレイにするための意見の主張なので意外とさっぱりしているものなんです。


お預かりして一週間後にお渡しの時が来て。
お客様はお支払いをしていただいて、服をお持ち帰りになりますが、その服をそこまできれいにするのに、まさかバチバチと言い合っているとは多分思われないと思います。
でも、多かれ少なかれ、どのクリーニング屋さんもきれいにするために、洗い場ではバチバチやっていると思うんですよね。


仕事だから、お客様のものだから手が抜けない。

そこがプロたる所以なのかな、と。
皆さんにはお見せしないけど、きれいにするために努力を惜しまないクリーニング屋さんは多いと思うんです。

なかなか、プロ意識を感じる事は少ないと思いますけどね。
でも、皆さんが手にした仕上がった服に、僕らのプロとしての意識は盛り込んでありますから。
そこは信用して欲しいな、と思います。


記事の中で、一つなるほどなあと思うことがありまして。
それは、トラブルが起こると言う話は分かった、でもだからなんだというんだ?ボタンが割れたのなら付け替えてくれればいいし、縮んでしまうのならどういう事をしてリカバリーするかいってくれればいいのに、と。


なるほど、これももっともなご意見。

リスクの説明ばかりでは、お客様に予防線を張って逃げているだけと取られてしまいますね。

もし、想定外のトラブルが起きたらどういう風に対処するつもりなのか。

それを伝えてあげるとお客様も安心が増すのかもしれません。
今日から実践しましょう。

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