« バスタオルはキレイなのか? | トップページ | 僕らが洗ってはいけないもの。 »

父の手術。

9月の23日に珍しく祝日にお休みを頂きました。
皆さんへのお知らせが遅れてしまい、ご来店くださったのにもかかわらず、閉まっていてご迷惑をおかけした方がいらっしゃいました。
改めて大変申し訳なく思っております。

なぜ休んでだかの報告をいずれします、と書いていましたが、ようやく落ち着いて着て書くことが出来るようになりましたのでご報告。

9月23日、あの日はうちに誰もいなかったんです。
翌日、父である社長が手術をすることになっていまして、母は病院へ説明を聞きに、僕らは別の用事で出かけておりました。


父、前立腺がんだったんです。

話はもう少し前にさかのぼります。
五月辺りだったでしょうか、定期的に病院へ通っている父が、病院で検査に引っかかった、と言うんですね。
もう少し詳しい検査をして来いと言われた、と言うんですが、家においてある簡易キットでは何の異常もない。
病院がおかしいんじゃないのか?なんて父は言っていたんです。


周りから見ても、極端に痩せ始めているわけではない。
また、何か病気である症状も出ている様子もない。
いわゆる、事前に何の兆候も見られない、と言う状態だったんです。


一月ほど、父はうだうだしながら検査に行きませんでした。
そして、しぶしぶ検査に行くと・・・・、前立腺がんだったという事が判明したんです。
6箇所検査して3つから癌の反応が出たとか言ってましたか。
そして、そこからさらに転移がないか?詳しい検査に移るといいます。


検査は一月を掛けて行われました。


その間、家族は色々と調べたり聞いて回ったりしていたんです。
癌と聞いて心中穏やかにいられる人はそういないと思います。
やはりうちも同じで、色々と頭をよぎっていきました。


聞いたり、調べたりして分かったことは、前立腺がんは長い病気である、と言うこと。
病気の進行状態によっては、手術をせずに投薬での治療をすることもあると言うこと。
病気よりも寿命が先にくることがあるくらい、長い病気であるということ。

こんな事が次第に分かっていきました。


仕事柄、病院にも出入りをしているので、そこで色んな先生にお話を聞いてみても、割と重く受け止めておらず、返って前立腺でよかったね、取ってしまえば済むから、なんていう人もいるくらいだったので、次第に落ち着いて物事を考えられるようになっていきました。


一番説得力のあった説明は、検査をする期間が割りと悠長だから心配は要らないんじゃないか?と言う話。


もし、最初の検査で悪いと判断されていたら、検査もどんどん進めていくし、本当に悪いときは検査結果を見る前から治療に入るんだそうです。
その点で、一月掛けて検査をすると言うことはお医者さんは急がなくてもよいと判断しているのではないか、と言う話でした。


生存率が高いという前立腺がんでも、転移をしてしまったら危ないのは同じ。
事前に聞いて回った話を総合すると、前立腺の裏っかわには臓器が近くにあるので転移しやすい、との事。
やはり、そこだけは最後まで不安でした。


特に本人は、手の痺れなどを訴えていたので、骨への転移を最後まで疑っていたようですが・・・。
僕らはそこは割りと楽観的で、前立腺がんといわれるよりもずっと前に手がしびれる、痛いといっていたから別の問題だろうなと思っていたんです。
もし、骨にも転移をしていたのなら、最初の検査で3箇所なんていう数ではなく6箇所全部から見つかっていてもおかしくないはず、と思っていましたから、そこも割りと冷静でいられたんだと思います。

7月30日、検査結果を聞きにいくと、転移はなし、との事。
さて、そうすると、次はどのように治療をするか?決めなければいけません。
父の年齢が今75歳。
手術も微妙な年齢で、するならぎりぎり、手術しないで投薬で行く人もいる年頃のようです。
また、手術にも開腹手術と今はやっている腹腔鏡手術とありまして、後者のほうが切る部分が少ないから圧倒的に体への負担が少ないといわれています。


母は、即決で、開腹手術をしてください、とお医者さんに言ったそうです。


理由は、いつ寿命がくるか分からないのに、薬でごまかしているのは怖い。
また、腹腔鏡は負担は少ないかもしれないけど、取り残しをしてしまうことがよくある。
スパッと切った方がいい。

実に母らしい判断だったと思います。
その場で即決したことで、手術の日程も決定。
9月24日に手術が決まりました。


その後の父は、病人とは全然思えず、仕事もするしよく遊ぶし。(笑)
本当に病気なの?と周りが思うほどです。
でも、これが前立腺がんの怖いところなんですね。

まったく症状が出ないんですから、


あるにはあるらしいんですよ、おしっこがなかなか終わらないとか。
でも、あんなもの、人と比べるものでもありませんし、並んでいっせいによーいドン!とやれば分かるけど、普通は分からないといいます。
痩せるわけでもなく、食欲が減るわけでもない。

周りから見れば普通以上です。


見つかったのは運、発見が遅れてしまう人が多いというのもうなづけますね。


そして、9月20日に入院。
でも翌日、一時帰宅を申請して帰ってきてしまいました。
うちから行ったときと帰ってきた時が、明らかに違う。
本当に病人のようになって帰ってきたんです。
どうしたの?と母に聞くと、どうやら病院で見せられたDVDで嫌になっちゃったらしい、と。
それまでは、取ってしまえば済むからと、割と楽観的に考えていたんですね。
周りの人には帰ってきたらすぐ仕事するから、なんていってたくらいですから。


ところが、事前説明の所で、まあリスク説明をするわけですよ。


手術するとこんな事があります、あんなことがあります、と。
特に麻酔科の先生の説明が嫌だったらしく、目を覚まさないことがあるとか色々言われて、変な事を想像しちゃったんでしょうね。
帰ってきた父の姿を見て、病院ってすげえな、元気だった人を一日で病人に変えちゃったよ、と思ったのを覚えています。
まだ手術前なのに。


このご時世、いろんな人がいるのは分かっていますし、トラブル回避のためとはいえ、リスク説明は仕方がないと分かってはいるんですが、あまり気分のいいものではありませんね・・・・・。

そして手術当日。

母が付き添いにいき、私は集配をお休みにさせていただいて、お店で留守番をしながら仕事。
大丈夫と分かってい手もなかなか手が進みませんよね。
すると、事情を知っているお客さんがご来店。
心配になって来てくれたんです。
結局、連絡が来るまでと、ずっと一緒にお店にいてくれることに。

大丈夫と思っていても不安は付きまといますから。
人がまわりにいることで、自分を保てるってあるんだと思います。
こういう時に人が集まるのって、こういうことなんだなあと思います。

周りで同じようなことがあったら、遠慮しないで近くによって上げて欲しいと思います。
それで救われる人が沢山いますから。

9時から手術で、始まったら電話をくれる、と母が言ってたらしいのですが、いつになっても電話は来ず。
だらだらと時間だけ過ぎていきます。


お昼を過ぎ、あれ?手術自体は2時間くらいじゃなかったっけ?
お昼には終わるんじゃないの?なんていう不安がよぎり始めました。
数年前に嫁さんが手術をした際にアナフィラキシーショックで大変なことになりましたから、安全といわれる手術でも万が一があると言うことはわかっていますから、余計不安が募っていくんですね。
父もアレルギーもちですし、年が年ですから。
そんなことなどを悶々と考えながら、電話がかかってきたのが午後3時半頃。


無事に手術が終わったよ、との事。
麻酔も切れて意識も戻っていると聞いて一安心です。

結果的に、2時間の手術が5時間半の大手術に。
今は手術の終了予定時間が掲示板に出るらしいんですが、父だけどんどん延びていったんだとか。
12時15分の予定が1時半、2時半、最後は3時15分だったそうで。
母も気が気じゃなかったでしょうね。

二週間後、無事に退院。
しばらく日常生活に支障が出ますが、日々のリハビリで何とかなる、と言うこと。
色々と騒がしいですが、何とかやっていると言う感じです。

ひと月たって、病理検査にまわした結果が出ました。
その時にわかったことがあり、愕然としたんですが、癌が検査をしてから、手術するまでに大きくなっていたらしいんです。
それも、これ以上大きくなっていたら取れなかっただろうというくらいの大きさにまで成長していたんだとか。


もし、これが腹腔鏡だったら、と考えると、いまだに恐ろしい。
開腹手術だったので細かく見ることが出来、無事に取ることが出来ましたけど・・・。
ああ、これが取り残しと言うやつなんだな、開けて見ないと分からないってこういうことなんだな、と思いました。


実は、開腹手術も腹腔鏡も切る長さはさほど変わらないんだそうです。
両方とも20センチくらいきらなければいけないらしい。
どうせ切るなら、より安全な方がいいですよね。


退院した父は二週間ほど休んでいましたが、二週間後には配達へ出るまでに回復。
今は、寝て休んでいるよりも積極的に体を動かしなさい、といわれるんですね。
その方が回復が早い、と。
多少トイレに難がありますが、今は便利なパットも売っていますし、何より外のトイレが充実しているので何とかなっているようです。


無事に復帰したことと、ここで経験したことが同じように困っている人がいたら何かの参考になるかも、と家族で話し合いまして、公開することにしました。
こういう話って、人によっては嫌がる人もいると思うんです。
でも、今回、僕らはいろんな人に話を聞いて、色々教えていただいて、無事に乗り切ることが出来ました。

経験は人に伝えて生かしていかないといけないなあと心底思った次第です。


年を重ねていくとどうしても前立腺の周りは異常が出るようです。
今回、仕事の関係でお客様に説明した時に、なんと二人に一人の身内か関係者が前立腺肥大か前立腺がんを患っていました。


それ程、起こり易く周りにもいるということ。


この話しが誰かの役に立つことがあれば幸いです。


父はお医者さんにこれから10年元気でいられると太鼓判を頂いていました。
多分、大丈夫です。(笑)


一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
参考エリア 府中市 小金井市 国分寺市 国立市 三鷹市 調布市 多摩市 稲城市 他
詳しい集配エリアはこちら。

|

« バスタオルはキレイなのか? | トップページ | 僕らが洗ってはいけないもの。 »

日記・その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 父の手術。:

« バスタオルはキレイなのか? | トップページ | 僕らが洗ってはいけないもの。 »