形態変化の原因は?
クリーニング屋さんでは、色んな展示会があります。
資材の展示、機械の展示。
年に一度の大きな展示会もありまして、そこには全国からクリーニング屋さんが集まってくるんです。
2月にちょっと変わった展示会がありました。
クリーニングでの事故品の展示会。
クリーニングをした時に、何かしらの問題が起きてしまった衣類を集めた展示会です。
僕はちょうど福島へ行った日だったので、母が行ってたんですよ。
今年は形態変化した商品を集めたらしいんですね。
形態変化・・・・・、縮んだり、型崩れしたりと言うことです。
展示会から帰ってきた母から、感想を聞くと、洗い方の問題だね、と一言。
商品に問題があるんだけど、商品に合わせないで洗ってしまったものが結構あったなあ、と。
なるほどな、クリーニングって、機械に入れてガラガラポンッ!と言うわけではないんですよね。
商品にあわせて、洗浄時間を変えたり、機械の動く早さを変えたり、液温を調整したり、細かくセッティングをするんです。
デリケートな商品がありますから、たとえばそのデリケートな商品を強く洗うとおかしくなってしまうわけです。
ですから、ソフトに、優しく、扱うんですよ。
形態変化をしてしまった、もしくはさせてしまった、と言うことは、結果的にですが洗い方があっていなかったと言う事でもあります。
そして、先日、某業界紙が届きました。
そこには、例の事故品の展示会の記事が出ていたんですが、そこにでかでかとこんな文字が。
安易な水洗いが形態変化をおきやすくしている。
確かに、水洗いがブームなんですよね。
クリーニング屋さんで、水洗い、Wクリーニング、ウェットクリーニングをおすすめされたお客様は多いと思うんです。
これらは全部水で洗う洗い方なんですけどね、水はどうしても変化が起き易いんですよ。
業界紙では、何でもかんでも水洗いすることが、形態変化を引き起こしているんではないか?と僕らに問いかけているわけです。
たぶん、うちの母がいいたかったこともこれだろうな、と思うんですが、その母と業界紙が来たついでにまたこの件の話をしてみたんですね。
僕にも思うところがありまして。
すると、なんと母と僕の意見が一致。(笑)
僕らの見解はこうでした。
安易に水洗いをしてしまう事が形態変化に繋がっているのは確かだけど、水洗いをしなければいけないほどここ数年の衣類の汚れがひどい、と。
本来なら、ドライクリーニングで汚れを落としていける範囲なのに、着用のしすぎでドライクリーニングだけでは間に合わなくなって着ている。
この形態変化の事故を防ぐには、クリーニング屋さんが適切な洗濯方法を選ぶことと、お客様がもっと早く洗うことが大事だ、と。
つまり、洗わなさ過ぎて、汚れがひどく、水洗いをしなければいけない状況も出てきている、と言うことも問題だと思うんです。
ここまで着ちゃいけませんよ、と言う衣類が本当に多くなって着ました。
もうちょっと早く洗ってくれれば、きれいになるのに、という事が増えてきました。
これらも大いに影響をしていると思うんですよ。
反面、ドライクリーニングで十分きれいになるのに、安易に水洗いをしてしまうクリーニング屋さんもいます。
まあ、ここの安易に、という事がも少し行きすぎなんですけどね、
クリーニング屋さんは良かれと思ってやっているんで・・・・。
でもなあ・・・・・・・、適切でないのは間違いじゃないし・・・・・・・、うーん・・・・・・、むずかしいな。
でも、早めに洗うに越した事はありませんよ。
こまめに洗うのは理想ですが、まずその前に、今までの洗う間隔よりも、ちょっとはやめに洗うことからやってみてはいかがでしょう?
それだけでも、形態変化の不安は激減しますし、何よりキレイになりますよ。
そう、まずは自分が着ている服をチェックしてみてください。
案外自分の服をまじまじと見ないので、どれくらい汚れているか?気付いていないケースが多いですから。
そして、汚れているな、と思ったら、クリーニングに出しましょう。
一伸ドライクリーニング店
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