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クリーニングと接骨院と病院と。

むかしから、クリーニングは衣類の病院だ、といわれることが多かったんです。
汚れた衣類をまた着られるようにする、怪我した患者さんを元気にする、というような意味合いだったんでしょうね。
クリーニング=服の医者、と言うようないい方をする人が多かったんですよ。
僕も昔はそう思っていました。

所が、最近、ちょっと違うな、と思うようになってきたんですね。
ここ数年、接骨院にお世話になり、病院にもお世話になることが多かったんですが、クリーニング派病院というよりは接骨院や整体に近いのかな、と思うようになったんです。

病院と接骨院や整体の違い、それはメンテナンスか怪我を治すかの違いだと思うんですよね。
実際はどこでも怪我を治してくれるんですが、やはり少し違うんですよ。

たとえば、足を捻挫したとき。


病院だと、レントゲンを撮り、湿布をはり、痛みがなくなるまで治療をします。
痛みがなくなれば治療は終わり、その後は通院しなくても済むんですよね。

片や接骨院や整体。
接骨院はほねつぎとも言われますから、捻挫も治してしまいます。
しかし、ここからが一番違うと思うんですが、その後、捻挫をしにくい体にもどすように、引き続き治療をする事が多い。


起こったのは足の捻挫ですが、どうしてそうなってしまったのか?体のゆがみや筋肉の使い方、疲労の仕方など、次に股捻挫を起こさないように体を作り変えていきます。
最終的に、大きな怪我が起こる前に、メンテナンスと言う形で、体を矯正していくんですね。


これが、クリーニングに近いのかな、と思うんですよ。

汚れたり、しみが付いたりするからクリーニングでキレイに。


これは間違いではありません。
僕らでしか落とせないものもありますし、プロだから機械なども投資して用意していますし、より安全に、よりキレイにする為の準備はいつも整っていますから。


でもね、ふと最近のクリーニングのご利用状況と、昔のクリーニングのご利用状況の違いを考えていた時に、今はかなりひどい状況になってからご利用される方が増えてきたなあと思うんですよ。
どうしてなのかな?と考えた時に、医者と接骨院の違いに気付いたんです。


大きな怪我をしたときしか、必要と思われていないんではないのかな、と。


シミや目立つ汚れがついて、自分ではどうしようもないからクリーニング。


そういう利用が増えているんだろうなと思うんです。
でもですね、ちょっと考えてみてください。


服を着る、と言うことは、少なからず汚れが蓄積している、と言うこと。
体が触れるところ、襟や袖崎、おなかまわり、着用すればするほど、段々と汚れていきます。


自分では気付かないほどに。

そうなんですよ、自分では気付かないんです、でも汚れている。
少しずつ汚れていくから、初めよりうんと汚れてきても、気付きにくいんです。
はっきりと、汚れた、しみになった、と気付く頃には、すごい状況になっていて、医者でいうところの大手術が必要になってしまうケースがあります。


日頃からのケアが大事なのは、体も服も同じなんですね。


大して着ていないからクリーニングがもったいない、その気持ちは分からなくはありません。
でも、着たんですよ、目に見えない汚れが付いているんです。
そのままにしておくと、後でとても厄介な事になる。


大きな病気に成長する前に、小さいうちにきれいにしておくことはとても大事だと思うんですね。


今、お世話になっている、湯江鍼灸接骨院さんで、治療を受けながらお話を聞いていると、ああクリーニングと似ているなあ、と感じたり、日々のメンテナンスが長持ちさせるんだなあと実感させられるんです。
また、病院にもいったりしていると、次にまたならないためのメンテナンスの仕方やアドバイスなどがなかったりする。
すると、これまたぶり返すんじゃないかな?なんて思ったり。


僕らの仕事も同じで、うちに来た服をその場だけきれいにしているのでは足りないんですよね。
大きな事にならないように、アドバイスしたり、細かくクリーニングしてもらうように促したり、する必要があるんだろうな、と思います。

長く使うためには、メンテナンスは大事ですね。


目で見えるものだけでなく、今まで使って着ているんだからこそ、目に見えなくても定期的にメンテナンスをするのはとても大事、と言うことなんですよね。

みなさん、その服、着すぎじゃありませんか?
そろそろクリーニングをしましょうね。


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