クリーニング偽装多発。
クリーニング偽装多発。
そんなショッキングな文字が出て来てびっくり。
ネット上にあった記事なんですけどね、よく読んで見ると、なんと中国でのお話。
こんな事なんだそうです。
中国でドライクリーニングを頼むと、本当のドライクリーニングではなく、水洗いをして返される事案が発生しているとの事。
どうしてそのような事態になっているか?というと、ドライクリーニングのコストがかかるから。
記事によると、水洗いの4倍のコストがかかっているそうで、それを嫌って水洗いできるものを水洗いをして返してしまっている、と言うお話。
記事の細かい所は突っ込みどころが満載なんですが、似たような話を聞いた事があるなあとふと思い出しました。
日本で、ドライクリーニングがようやく広まりだした頃の話。
今から50年ほど前の話です。
当時、ほとんどのクリーニング屋さんでは水洗いをしていました。
スーツだろうがウールだろうが、シルクだろうが全部水洗い。
そのため、縮みや表面の変化、色の変化などトラブルが絶えなかったらしいんですね。
そこへ、西洋洗濯のドライクリーニングが登場。
当時は乾式洗濯と呼ばれていました。
このドライクリーニングが、洗っても変化を起こさない、色も変わらない、縮まない、夢のようなクリーニングで、その後日本中にドライクリーニングが広まっていくことになります。
そんな広まっている最中のとき、中国で起こっていた話を同じ事が日本でも起こっていたらしいんですね。
僕も聞いた話なので、もちろん自分で見たわけではないんですけどね。
ドライクリーニングがステータスだった時代に、水洗いをして、わざとドライクリーニングの液体を服に噴霧してにおいを出させ、ドライクリーニングしています、と宣伝をした業者がいた、とか。
今なら考えられない話ですが、日本の経済が伸びていく中、クリーニングが伸びていく中、そういう出来事もあったんでしょうね。
正に中国は、その頃の日本での出来事をなぞっているわけです。
日本では、その後時間を掛けて、技術を開発し、腕を磨き、色んなものに対応をしてきました。
中国はどうなるんでしょうね?
間を一気に駆け抜けて、今の日本のようになるのはもうすぐそこなのかもしれません。
すると、商品そのものの問題や、汚れの質の変化の問題など、中国でも問題になるんだろうなあ。
ちょっとうらやましかったのは、中国ではドライクリーニングはステータスなんでしょうね。
だから、偽装をしているわけです。
ドライクリーニングの品質の良さを中国の人のほうが知っているのかもしれない、そう思うとなんだかちょっと明けうらやましく思いました。
日本でも、もっとドライクリーニングのよさが伝わってくれるといいんですけどね。
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