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洗浄試験。

絵表示が改正される事を先日書きました。


色々と調べているとですね、クリーニング屋である僕らよりも、アパレルメーカーさんの方がかなり厳しいことになるような感じなんですよね。
たんに、絵表示が変わるだけではなく、絵表示をつけるに当たって、製品を洗浄試験しなければいけなくなるんです。


今までは、製品での洗浄試験は必要なく、生地の段階で、実際の洗浄シーンとはかけ離れたような状態で試験されていたんですね。
ですから、何でこの表示がついているの?という事がしばしばありましたし、洗えないって書いてあるのに洗えたじゃん!とか、洗えるって書いてあったのにだめになったじゃん!!という事がしばしば起こっていたんです。

それが今回の改正に当たり、製品として完成された形、商品とした完成したものの洗浄試験が必要になるんです。
そして、試験方法も、実際の洗浄シーンにほぼ即した形になっています。
ドライクリーニングの試験方法も、もしかすると僕らよりも厳しい洗浄試験をしているかもしれません。
これで問題なく洗えると評価を受けたのなら、ほとんどのクリーニングが平気になるでしょうね。

絵表示も、どの洗い方を推奨する、と言うよりも、この衣類の耐久性はどれくらいか?と言う事を示すようなものですから、僕らもより洗いやすくなると思います。


さてさて、調べていって一つの疑問が出てきました。


アパレルさんはどうやって洗浄試験をするんだろうか?と。

今回の改正に当たって、ドライクリーニングの機械を導入するんでしょうか?

大きなアパレルメーカーなら、それも可能だと思います。
ですが、アパレルと言っても大きい所から小さい所まで様々。
自分で企画製造をしている所から、ただ商品を海外から輸入しているアパレルさんまで様々あるんです。
マンションの一室を借りてひっそりとやっているアパレルもあるんですよ。


そんな小さな所が洗浄試験が出来るか?と言うと多分出来ないと思うんですよね・


そこで僕らクリーニング屋さんの出番だと思うんですよ。


僕らクリーニング屋を上手に使ってもらいたいな、と思うんですね。
だって僕らは当たり前ですが、機械設備を持っています。
そして、毎日洗っている。(笑)
それこそ、日常に即した試験方法なら、僕らが洗うのが一番現実に近いんです。
洗浄試験、僕らも何か手伝えるんじゃないのかな?と思うんですよ。


話によると、来年の春頃に改正されるようです。
すると、もうそろそろ、商品の開発を始めなければいけないはず。
今までと違い、製品になってからテストをしなければいけないから、クリーニング師の資格を持った人や、実際のクリーニング屋さんと連絡を取ったりする必要があるんじゃないのかな、と思うんですよね。


アパレル業界にも、繊維製品品質管理士と言う資格があります。


平たく言うと、企画から製造、流通までを勉強し、繊維製品の品質の向上をはかるための資格です。
繊維製品の全てを網羅して勉強をしているので、当然クリーニングの話も知っているんです。


ですが。


やはり、ここは勉強で知っているよりも、現場のクリーニング屋さんと提携する方がいいと思うんですよ。
より専門性の高い、クリーニング師の国家資格を持った人がいいと思うんですよね。
洗浄試験そのものが、現実に即したものなんですから、最前線で日夜洗っているクリーニング屋さんと今こそ手を取り合って、開発していくべきなんではないのかな、と。


そんな事を、調べながら思っていました。

できれば、クリーニング店数社と提携をして、やるのがいいかな、と思います。
クリーニング屋さんも洗浄方法は色々ですからね。
数社でやったほうがよりよい製品が作れるようになると思いますよ。


うちでよければ、僕でよければ協力します。
遠慮なくお問い合わせくださいね。

JISの改正、大きな変革になるんじゃないのかな、と思っています。

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