服のしわは洗って取れるのか?
20日までお盆休みをいただいております。
ご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいませ。
服がおかしくなったとき、とりあえず洗ってみようか、と言う人って多いと思うんです。
一番分かりやすいのが、意味の分からない汚れ。
とりあえず洗ってみれば、落ちるかもしれない、そう考えますよね。
他にも、しわが付いているので、洗ったら元に戻るかもしれない、そういう人もいると思います。
洗ったら本当にしわは取れるんでしょうか?
答えは、しわの付き方、素材によるんですよ。
洗って取れるしわって言うのは、人工的についたしわが多いんです。
ぎゃくに、洗っても取れないしわは、素材的に元に戻りにくいしわなんですね。
一つ一つ説明してきましょう。
人工的に付いたしわ、意味が分かりませんよね。(笑)
たとえばですね、洗って、干した時に付いたしわ、これなんかは人工的なしわの部類に入ります。
実はこの状態、アイロンをかけた時に近いものなんですよ。
こういうケースは、洗うとしわが取れたりします。
しかし、干す時に注意をしないとまた同じようにしわくちゃになってしまうんですよね。
何で洗った時にしわが出来るか?
一つは、脱水で絞ったままの状態で放置しておくとこうなりやすいんです。
服は、乾く時に形が固定されます。
絞ったままの状態で、どんどん水分が飛んでいくと、しわが固定されてしまうんですよ。
ですから、脱水が終わったら、速やかに洗濯機より出して、干さなければいけません。
そのときも、なるべくしわを取って干すようにすると、しわが付きにくくなります。
洗っても取れないしわ、あります。
素材的に問題なのは、植物系に多いんです。
綿や麻などですね。
これらは、植物で出来た繊維なので、一度折れると元に戻りづらくなります。
しわというのは、繊維が折れた状態ですから、綿や麻は強烈にしわが付くと、完全に折れてしまい、しわの後がくっきりと残るようになります。
修正の仕方がないわけでもないですが、アイロンの温度とテクニックがいるので、説明して出来るものでもないんです。
経験による勘のようなものが必要な作業の部類だと思います。
しわは、他にも原因があったりします。
乾燥機に入れっぱなしで付いてしまったしわ、とか。
最近多いのが、ポリエステルのしわとか。
こちらは、家庭では無理ですよね。
洗ったもとれません。
アイロンの熱が必要なんですが・・・・・・・・・・、厳しいと思います。
うちの前を通る人たちも、洗いざらしで、しわくちゃのまま着ている人が多いんですよね。
気付いているのか、気付いていないのか。
ちょっともったいない気がしますよ。
しわはないほうが、見た目もいいですけど、一番は着やすくなって疲れなくなります。
出来るならアイロンを掛けて欲しい、もしくは干す時に気を使って欲しい、ワイシャツなどはクリーニング屋さんへ出して欲しい、そんな風に思います。
| 固定リンク | 0
「クリーニング」カテゴリの記事
- 一晩つけ置きする意味は?(2021.01.20)
- 洗浄力とは その2(2021.01.19)
- 洗浄力とは? その1(2021.01.18)
- ルームランプ、交換。(2021.01.17)
- 小さなありがとうが大事です。(2021.01.15)
コメント