液体のキレイさについて。
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今しばらくお待ちくださいませ。
ドライクリーニングの事で、洗う液体がキレイとか汚いとか、そんな噂が出回っていたりします。
クリーニング屋さんは、ドライクリーニングの液体の管理の良さを訴えるし、消費者の方々の間ではドライクリーニング派液体を使いまわしているから汚いのよ、なんていう話しをする人もいます。
ドライクリーニングだけでなく、洗うと言う時に、洗うための液体がキレイなのは必須条件です。
家庭で洗濯機で洗っていても、水は無色透明がいいじゃないですか。
たとえば、Gパンを洗った後の青い水で洗ったら・・・・・・、白いパンツも青くなりますよね。
昭和生まれの人は、経験あるんじゃないですか?
汚れを落とす為の液体は、きれいなほうがいいんです。
では、どの状態の液体がきれいだといいのか?と言う問題。
クリーニング屋さんが、うちのドライクリーニングの液体はきれいなんです!と言ってるのはいつの段階のものなのか?そこが重要だったりします。
たとえばね、洗っている最中の液体がまっさら、無色透明だったら、それはダメなんですね。
だって、洗っている最中なんだもん、汚れが落ちているから液体も汚れていないとおかしいんですよ。
もし、洗っている最中の段階の液体が、汚れていないと言うのであれば、それは汚れが落ちていないと言う証拠。
きれいなのが良いと言ってもこれでは不合格です。
家で洗っていて、カーテンなんか洗っていると、物凄く水が真っ黒になるでしょ?
それだけ汚れていると言う事と同時に、それだけ汚れが落ちた、と言うことになります。
ドライクリーニングでは、大きなカートリッジフィルターでろ過しながら洗っているので、汚れた液体もすぐにキレイになっていくんですよ。
ドライクリーニングに関していえば、洗う前の液体がキレイなのが一番条件がいいと思うんですね。
・・・・・・・・、ですが、この液体のキレイさに少しこだわりすぎているのかな、と思ったりもします。
この液体のキレイさ、取る時間帯によってどこもきれいな状態になるんですよね。
液体がキレイなのは、前提条件、もっと大事なことがあると僕は思っているんです。
洗っている最中の、ドライクリーニングの中の状態、そこが一番大事なんですよ。
これは、家での洗濯でも同じ。
囲われた空間の中で、色んな洗濯物と一緒に洗われているわけです。
汚れが落ちているか?その汚れがまた衣類に戻らないか?そういう事が大事になってきます。
そのために、洗剤の選択はとても大事なんです。
きれいに洗うために、液体の管理と同じように僕らで管理できますから。
また、一緒に洗うものや洗う量も大事。
組み合わせの妙がありまして、一緒に洗っていいものと、よくないものがあります。
また、一点で洗えばいいと言うわけでもなく、時には数点で洗ったほうがいいものもあります。
クリーニングの結果の差は、実は液体の管理よりも、その先の洗い方のほうがより差が出るんですよね。
液体の管理は、洗う前の準備の話。
だから、とても大事なんです。
だけど、これがクリーニングの品質の全てを決めているわけではありません。
その後の洗い方が、大きなウェイトを占めているんですよね。
ドライクリーニングの液体の管理は今やどこのクリーニング屋さんも当たり前です。
それこそ個人のクリーニング屋さんから、大手チェーン店でもしっかりやっています。
洗い方、ここですよ。
違いが出るのは。
この違いを、もっとアピールするようにしていけば、もっと分かりやすいクリーニング屋さんになっていけると思うんですけどね。
今は、どこも溶剤管理ばかり主張していて、いまいちピンと着ません。
大昔ね、ドライクリーニングが世の中に出回った頃に、溶剤のきれい、汚いが問題になったことがあったので、その頃の事を今でも引きずっているのかもしれません。
もうね、そろそろ次の段階へ行ってもいいかと思いますよ。
どんな洗い方をしているか、はどういう扱い方をしているか?と言うこと。
こっちの方が気になりませんか?
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