ドライクリーニングが出来る前って?
今日の夜、接骨院で治療をしていたときの事。
院長先生から、こんな質問をされたんです。
スーツって昔からあるじゃないですか?
ドライクリーニングが出来る前って、どんな洗い方をしていたんですか?
ふふふ、院長なーいす!(笑)
ネタが一つ出来ました・・・・・・、ありがとうございます。
ドライクリーニングが出来る前、スーツは普通に水洗いをされていたんですね。
ドライクリーニングが世の中に普及したのって、ほんの50年ほど前の話。
いや、日本にできたのが50年ちょっと前で、それが普通のクリーニング屋さんに普及し始めたのはもっと後の話なんですよ。
それまでは、水で洗っていたんです。
水で洗うと言っても、Yシャツなどのようにがしゃがしゃ洗う事は出来ません。
そんな洗い方をしてしまうとウールは縮んでしまうんです。
押し洗い、漬け込み洗い、などをしていたんですよね。
水で洗っていた時代は、色んな事故が起きました。
縮み、色なき、腰が抜ける。
水で洗うことで起こりうる事故が多発していたんですよ。
もちろん、そうならないように洗っていたんでしょうが、水で洗うというのは相当なリスクなので、避けられなかったんだと思います。
また、今のように水洗い用の洗剤も良くはなかったので、なおさらですね。
今、クリーニング屋さんで水洗いを勧めてくる所があります。
夏の汗を落とすのに、水洗いはとても有効なんですが、反面、上記に書いたようなことが思い当たる方って多いんではないでしょうか?
特に、腰が抜けちゃった・・・・、と言う人は多いと思いますよ。
これの是非については今回は明言を避けますが・・・。
話を元に戻します。
そこに登場したのがドライクリーニング。
西洋に、乾式洗たくと言うものがある、とうわさに聞いた現白洋舎の五十嵐健二さんが、試行錯誤の上開発した、と言われています。
これが画期的なクリーニングだったのはいうまでもなし。
縮まない、色あせない、腰が抜けない。
今までの水洗いのデメリットを全てなぎ払ってくれた洗浄方法だったんですよね。
でも普及までには時間がかかりました。
何しろ、高い機械ですからね。
しばらくの間、ドライクリーニングだけする下請けの工場があったんですから。
そして、現在。
ドライクリーニングは今も有効なクリーニング方法として君臨しています。
しかし、ドライクリーニングが出来た当初と変わって着ているのも事実。
繊維の技術が上がり細くなり、それに伴って熱や水分の影響を受けるようになってきました。
ドライクリーニングの液体の中にある微量な水分も影響をするようになったり、乾燥機の熱で縮んでしまうような事例も出てきたんですね。
ここ数年、ドライ収縮という新たな縮みも出るなど、クリーニング屋さんもドライクリーニングしていればいい、と言う時代ではなくなって来ています。
ここが腕の見せ所。
ドライクリーニングも、水洗いも、経験と知識と技術を駆使しながら、適切に洗っているんですね。
クリーニング業としての経験が、今の技術を支えているんだと思います。
ドライクリーニングがなかった頃と今、比べると色んなものが変わりました。
それでも変わらずにクリーニングできて、みなさんが当たり前のように着用されるように、クリーニング屋さんは日々努力をしているんですね。
院長、ネタをありがとうございました。
改めて振り返ることが出来ました。(笑)
ドライクリーニングって、すごいなあ。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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工藤隆史
TEL 042-362-6470
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