Yシャツだって、洗い方を変えるんです。
よく、クリーニング屋さんの水洗いと、家庭での水洗いとどう違うのですか?と聞かれます。
クリーニング屋さんのはお湯を使うんだよ、とか、ドラム型の大きな洗濯機を使ってね、とかそういう話になるんです。
この違いは結構大きいんですけど、一番大きな違いは、クリーニング師が洗っている、と言うことかもしれません。
汚れの知識と繊維の知識を思っている人間が洗う、これは相当な違いだと思うんですね。
みなさんがご家庭で洗うとき、汚れのひどいものは染み抜きをしてから洗うと思うんです。
当然、僕らも同じように染み抜きなどをしてから洗ったりするんですが、それだけではないんですね。
Yシャツも、時期によって汚れ方が違うんですよ。
汗がひどいとき、砂埃で真っ黒のとき、なぜか預かりyシャツがほぼ同じような状態という事があります。
そうすると、当然洗う時に、汚れにあわせて洗剤の量や洗う時間、お湯の温度などを変えていくんです。
さらに、洗剤のほかに添加するものも増やしたり減らしたりします。
洗剤の増やしても汚れ落ちは変わらないよ、といいますね。
あれは概ね正しいんです。
家庭で増やしてもあまり意味はありません。
でも、僕らクリーニング師は洗剤がどのように効果があるか知っているので、必要に応じてほんの少し増やすことがあります。
そして、一番時期によって変えているのは、糊付けですね。
糊付けは絶対やらなければいけないんですよ。
汚れを落としやすくするためのコーティングなので、つけないとYシャツがどんどん黒ずんでいく事になります。
糊をつけることで、キレイになっていくんですよ。
しかし、糊の濃さは皆さんの生活に影響をしますよね。
夏場はパリッとしていると涼しいんです。
しかし、冬に夏と同じような硬さで糊をつけてしまうと、首筋が痛くなってしまうんです。
寒くなってくると、糊の具合を調節するんですよね。
洗う、というと洗濯機に入れてボタンを押す、そんなイメージですけど、実際はそこにいろんな条件を加味し、汚れや衣類、状況にあわせて洗い方を変えているんです。
クリーニングって、そういうものなんですよ。
大して汚れていないから、と自分で洗っている人と、クリーニング屋さんに出している人と。
最初はあまり差は見えないように見えますけど、半年も経つとその差は歴然。
クリーニングした方がきれいで長持ちをするようになります。
yシャツをクリーニングに出した事が無いから、ぜひ試してみてくださいね。
違いが分かると思います。
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