クリーニング屋さんの包装のビニール問題。その1
先日、お客様からこんな質問をされました。
クリーニングから返って来たビニールの袋、外さないんでいいんですよね?
当店では、包装の袋をはずさなくても良いですよ、とお伝えしています。
理由も説明をしているのですが、ここ最近、テレビでクリーニングの話が出るたびに、ビニールの袋は外して保管してください、というので不安になった、とおっしゃるんです。
ここのブログにも、包装の袋を外すか?検索でやってくる人が後を立ちません。
みなさん、本当はどうすればいいのか?迷っていらっしゃるんだと思います。
この問題、僕は根が深いと思っているんですよね。
いま、包装の袋を外してください、といっている人たち、本当ですか?と僕は聞きたい。
というのも、包装の袋を外してください、と言い出したのって、ここ数年のことなんです。
今まで、こんなことは言いませんでした。
包装の袋を外してください、という人たちの理屈はおおむねこんな感じ。
・ 包装の袋は、クリーニング店からお客様のお宅までのほこり除けが目的でつけられているので、保管用ではない。
・ ビニールの袋は通気性が悪いので、湿気がこもってカビが生える可能性がある。
・ 不織布などの袋なら通気性があるので、大丈夫。
こんな感じだと思います。
反論しますね。(笑)
通気性が悪いのなら、どこから湿気がはいてくるのか?
そもそも、通気性があるということは、湿気が出る代わりに尾は言ってくるということ。なら、湿気易いと言う事ではないのか?
ぼく、クリーニング屋さんの中でこの質問をして、答えが返って来たためしがありません。
ある人は、大学の先生に聞いて、外したほうがいいといわれたので・・・・、という中途半端な答えをしてきた人がいましたが、それもどういう理屈で外したほうが良いのか?答えてはもらえませんでした。
そもそも、何でビニールの袋を外したほうがいいという話になったのか?というと、主に二つ原因があります。
ひとつは、袋自体に問題があったため。
もうひとつは、クリーニングの仕方に問題があったため。
この二つが原因なんです。
包装のビニールで保管をしていると、ビニールの状態によって、ある特殊な気体に触れると、黄色く変色をするという報告があるんです。
気体字体、普通に生活をしていると出てくるものなので、外したほうがいい、ということになりました。
今は、包装の袋の状態がどういうときになるか分かっているので、一概に黄色くなるというわけではありません。
そもそも、包装紙を作っているメーカーさんがこのことを問題にすらしていないんですよね。
もうひとつ。
クリーニングの仕上げ工程で、蒸気を多くかけるところがあるんです。
仕上がった後、そのまま包装紙を書けるところがあるんですが、そういうお店の商品は、袋の中に湿気が大量にこもっているので、確かに掛けたままだと危ない。
こういうお店の場合は、家に持ち帰ったら、外してください、というのは正しいんです。
今、袋を外してください、という風になった大元は、大手チェーン店が、外してくださいというようになったからなんですよね。
個人営業のクリーニング屋さんでは、そもそも仕事の内容が違うので、外す必要が無いんですが、いつの間にか業界内で外すことが正しいといわれるようになりました。
でも、その人たちに、説明を求めても、たぶんきちんとした説明が出来ません。
それは、情報をきちんと精査せず、鵜呑みにしているからです。
袋を外すにも、原因と理由があるわけです。
それと自分たちの仕事などを考慮して、自分たちのお店の商品も外して良いのか?考えてお客様に伝えていかなければいけないんです。
実際、僕の周りのクリーニング屋さんでは、外さなくても良いですよ、と僕と同じ事を言うクリーニング屋さんもいらっしゃいます。
こう、はっきりといえる理由は、どういう仕事をしているか?把握しているからなんですね。
包装の袋を外したほうがいいか?はクリーニング屋さんによって違います。
引き取り時に、聞くのが一番です。
・・・・、いまいち説得力に欠けますね。
もうすこし、掘り下げてみましょうか。
つづき、明日書きます。
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