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植物系の繊維は千切れやすく、動物系の繊維は丸まりやすく、化学繊維は強い。

服の原則の話し、まだまだ続いています。

今日のお話はタイルの通り。
なんのひねりもありません。
特に細かいものもありません。
ここにいらしている方々はプロではないので、イメージだけさらっと覚えておいてもらえばいいと思うのです。


植物系・・・・・、植物から出来た繊維です。
綿や麻と呼ばれるものがこれに当たります。
また、再生繊維と呼ばれているレーヨンなども、原材料を考えるとこの部類でイメージしておいていいかな、と。


何で植物系が千切れやすいのか?
植物って、折れるじゃないですか。
もう葉っぱや茎を想像してもらうといいんです。


ポキッと折れるし、こすると表面が毛羽立つというかささくれだします。
これをそのまま繊維の性格として持っているんです。
また、植物なので水分も吸いますね。
これも、そのまんま、繊維に反映されています。


だから、綿は汗をよく吸いますし、濃い色のシャツなんかを着すぎると表面が着用でこすれてささくれ立って色が白っぽく見える。
麻なんかは硬いイメージですから、綿よりもこれらがよりなりやすいイメージで。


動物系・・・・・、ウールやシルクのことですね。
カシミヤやアンゴラももちろんここに入ります。
これらは、毛なんです。
人間の毛の仲間・・・・・・、シルクは少し無理がありますが、大体の方向性として考えておいてください。


人間の髪の毛、折るのってとても難しいんです。
弾力がありますし、すぐ元に戻ろうとします。

そう、これが動物系の繊維の特徴なんですよ。
復元力といいまして、元に戻る力があります。
また、人間の髪の毛にもあるように、天然パーマみたいなものもあります。
自然と丸まってしまうんですね。


毛って、かなりいい仕事をしていて、体温の調節をしてくれます。
毛にはキューティクルがあって、汗をかき始めたな?と思うとキューティクルが一斉に開いて湿気を飛ばします。
イメージは毛が逆立つ感じです。

この状態で毛を揉んでしまうと、逆立った毛が絡んで縮んでしまう、いわゆるフェルト収縮という現象ですね。

動物系はこんな感じで湿気の調節をしようとするので、汗がすいにくい代わりに外に放出しようとします。
これに優れているのが、シルク。
シルクは、吸湿発散性に優れているので、体への負担が極端にありません。

女性の下着でいいものはみんなシルクでしょう?
女性の肌の柔らかさに対応できる一番の繊維はシルクなんですよね。
これだけでも、いかにシルクが優れているか、わかるというもの。

そして、化学繊維は・・・・・、強いんですよね。
戦後強くなったのは女性とナイロンだ、なんていう名言がありましたっけ。
大昔は化学繊維ももろいものが沢山ありました。
いまは、やはり繊維の中では強い部類に入ります。

強いので、他の繊維と混ざると少々無理が出ます。


他の繊維は、程よく脱落していくんですが、化学繊維が混ざっていると、表面の毛羽が落ちなくて、生地にとどまってしまいます。
これが毛玉の正体。

毛玉の出来る服は良くない服だ、とおっしゃいますが、僕らから見ると、強い繊維が混ざっているな、と思うわけです。

元来、服は着用していると、みんな表面から細かい毛羽が落ちていきます。
着用ってそれだけハードなんですよ。
汚してない、静かに着ている、丁寧に着ている、皆さんそう思っているんでしょうが、服を脱ぎ着するだけでも服はこすれ、表面が毛羽立っていきます。

いすに座ったり、寝転んだり、これも毛羽立っていきます。

そのうち、表面の毛羽がある程度まとまって、重みに耐えられなくなると落ちてしまうんです。
100%のものを着ていたり、特にカシミヤやアンゴラなど柔らかい服を着ていると、落ちてしまいます。


しかし、ここに、より強い繊維が混ざっていると、重みに耐えちゃって落ちてくれません。
強い繊維だらけ、ポリエステル100%だと、糸のより方によっては毛玉だらけになります。

フリース、毛玉がすごく出来ませんか?
品質表示を確認してみてください、ポリエステルで出来ていますから。

一見デメリットのような話ですが、使いようによってはこれが強みにもなります。
ポリエステルを、強度のひとつとして一緒に織り込むと生地が強くなる。
僕のように太っている人のスーツをウール100%で作ってしまうと生地が重みに耐えられません。
そんな時、10%でもポリエステルが入っていると途端に生地として強度が出てくる。


また、ハードな職業についている方で、さらにスーツを着用しなきゃいけないような人はスーツをよく選ぶだけで長持ちの度合いが違ってきます。


柔らかい生地よりも少し太めの糸で強い記事にしたり、ウールよりもポリエステルかもしくは混ざった生地にすると強度が出たり。
自分の着用シーンに合わせた選び方ができるようになります。


素材を知る、という事はこういうように自分にあった服を選ぶことが出来る、という事につながっていくんですね。また、自分の持っている服の特徴を知っていれば、この服を着ているときはこの行動はしちゃいけない、というのも分かるようになります。

皆さん、染み抜きの方法よりもこっちの話のほうが本当は知りたいんじゃないですかね?
いかがでしょう?

読みづらくてすいません。
まだまだまとまりませんねえ。
でも、勢いに乗ってまだ続きます。
もう少々お付き合いください。


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