« 植物系の繊維は千切れやすく、動物系の繊維は丸まりやすく、化学繊維は強い。 | トップページ | 織り方がゆるいとシワになりにくく縮みやすい。織り方がきついとシワになりやすく縮みにくい。 »

糸の撚りが強いと硬い生地に。弱いと弱い生地に。

基本的に、服は糸の撚りが強いと硬い生地に。弱いと弱い生地になります。

どういうことか?

糸は繊維の集合体なんですね。
でも、ただより集めただけでは強度が出ません。
そこで、集めた糸をねじって強度を持たせているんです。
これを、撚りといいます。


この撚りも強い弱いがあって、各々風合いの違いを生んだり、肌触りの違いを生んだりする効果があります。
いい面もありますが、悪い面も当然あるわけですね。

糸を強く撚ると、繊維の動きがあまり大きくなくなるんです。
これって結構大きなことでして、ウールなどは繊維が動くほど絡みやすくなり傷みやすくなります。
ですから、強く撚ってあって、織りも細かいと、糸が動きづらくなり変化しづらくなります。
また、こすれても、強く撚ってあるので毛羽立ちが抑えられ、表面の変化も少なくなるわけです。


反面、糸の撚りが弱いとどうなるか?


繊維が動きやすくなっているので、とても脆くなります。
表面は毛羽立ちやすいのですぐ変化してしまいます。
変化が激しい素材になってしまいますから、取り扱いも慎重なものに。
同じ素材なのに、片方は乾燥機で乾かすことが出来るのに、片方は自然乾燥以外受け付けないという事になってしまうんです。

でも、肌触りはとてもいい。
強度を取るか肌触りを取るか、悩ましいところ。


オーガニックコットンとか、糸の撚りが甘いですよね。
当然、弱いので表面が変化しやすくなっています。
でも、肌触りは自然でやさしい。
変化しやすい特徴がある、ということを念頭において、早めはやめのお手入れ、連続着用はしない、など服に合わせて着用が大事になってきます。

糸を強く撚ってあると、実は水に弱いという弱点があるんです。
なんと、水に濡れたときに、濡れた所だけ糸の撚りが戻ってしまい、しみに見えることがあります。
汚れではないので、いくらやっても元に戻りません。

また、強撚糸といって、むちゃくちゃ強く撚ってある糸は、引っかかりやすく糸が飛び出しやすくなっています。
これもレアなケースで、強くよってあるがゆえに扱いが慎重になるんです。


糸の不思議、服の不思議、面白いですよね。
クリーニング屋さんはこれらのことを念頭において、服を見ながらその都度判断して洗っているんですよ。
経験がなせる業。
これを間違えると大惨事になってしまいますから。


残りひとつ。
もうすでに答えは出ていますが、また明日解説しますね。


|

« 植物系の繊維は千切れやすく、動物系の繊維は丸まりやすく、化学繊維は強い。 | トップページ | 織り方がゆるいとシワになりにくく縮みやすい。織り方がきついとシワになりやすく縮みにくい。 »

クリーニング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 糸の撚りが強いと硬い生地に。弱いと弱い生地に。:

« 植物系の繊維は千切れやすく、動物系の繊維は丸まりやすく、化学繊維は強い。 | トップページ | 織り方がゆるいとシワになりにくく縮みやすい。織り方がきついとシワになりやすく縮みにくい。 »