事故と失敗は違います。
昨日、と言いますか、日付が変わった今日の深夜、クリーニングに関する内容が放送されていました。
聞きにくいことを聞く、という内容の番組。
深夜遅い時間帯でしたが、夜更かししている僕にはいつもの時間帯。
放送されることを全く知らなかったのに、見つけてしまう強運。(笑)
見たんです。
内容は、クリーニング屋さんに、失敗したことありますか?という質問をする、という内容。
何件もクリーニング屋さんを回って、しみ抜きしている所を撮ったりお話を聞いたりしながら、聞きずらそうに質問をしていました。
この番組、とにかく聞きにくいことを質問をする、という番組で、以前から面白いな、と思っていたんです。
ふだん、何気なく思っていても聞けない質問、悪いことを率先して言いたい人はいませんし、聞く方も聞きづらいですからね。
さて、上記の質問をされたクリーニング屋さん。
皆さん同じように答えていました。
ありますよ。
長年やっていたら大なり小なり失敗はあると思います。
それこそ、人間だもの、というやつです。
失敗したくないけれど、失敗してしまった、というのは誰でもありますから。
具体的にどんな失敗をしたか?まで話をしてくれたんですが、聞いてて、ん?それって違くない?と思ったんです。
事故と失敗は違います。
予想できなかったり、自分に非がないのに起こってしまうのが事故。
自分がミスをしたり、やってはいけないことをしてしまうのが失敗。
今回お話を聞いてて、それは失敗ではなくて事故だよね?という話がいくつか出ていました。
失敗でも事故でも、お客様の衣類がおかしくなってしまったという事実は間違いありません。
事故の場合、メーカーさんへ問い合わせて状況を確認し、どうするか話し合う事があるんですが、結構してくれないアパレルさんも多いんです。
すると、受けたのは自分たちだからと、クリーニング屋さんが弁償したりすることがあります。
商品に問題があっても、です。
この辺の解釈は微妙なところ。
仕事として受けたんだから、全責任を取りなさい、という人もいらっしゃいます。
商品に問題があるんだからクリーニング屋さんが責任を取る必要はない、という人もいらっしゃいます。
どちらにせよ、お客様はただ買っただけですから、揉められて一番困るのはお客様なんです。
もう一つ、失敗の例として話をしてくれていたクリーニング屋さん。
もうね、聞いた瞬間、それはダメ、と瞬時に思いました。
明らかなミスなんです。
どんなミスか?
仕事に慣れすぎて、素材表示の確認をしないでしみ抜きを行い穴をあけてしまった、というもの。
クリーニング屋さんにはちゃんと知識があって、この素材にこのしみ抜き材は絶対使っちゃダメ、という知識があったんです。
わかっていて、不注意で起こしてしまったと、話をしていました。
これはあきらかな失敗、ミスですよね。
失敗って誰しもおこしたくないと思っています
でも、慣れてきたり、怠慢になってきたりしたときに起こってしまいます。
普段なら、絶対しないことを、してしまうんですね。
いつもなら、左右確認をしてから大きな道路に出るのに、この時間なら人はいないだろう、と確認もしないで飛び出してぶつかってしまうとか。
そんな慢心で、思わぬ失敗をしてしまう事があります。
だから、プロはいつも自分に厳しくないといけないんです。
だって、失敗をするのは自分の慢心だから。
常に平常心、いつも通り、それが出来るようにしています。
今回出演していたクリーニング屋さんも、今はこんな事をしていないでしょう。
してしまったミスを取り返すのは、これからの態度ですから。
教訓にしてしっかりとされていると思います。
こうして成長していくという面もありますしね。
同じような意味ではなされてしまう事が多い話ですが、意味が大きく違いますね。
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