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同じ素材でも違う訳。

クリーニングをお預かりするときにいろんなご質問をいただきます。
そんな中の一つをご紹介。


同じウールなのに、こっちは大丈夫で、こっちはダメだったのはなぜ?

このようなご質問をされることがあるんです。
最近は、ご自分で洗たくをされる方がいらっしゃいます。
テレビや雑誌などで洗たくの方法が出てて、それを見て自分でも出来そうだ、とやられる方がいらっしゃるんですね。

しかし、いざやってみた時に、なんでこれは洗ったらおかしくなっちゃったんだろう?こっちの時は平気だったのに、という疑問が出るみたいです。
素材表示を見ると、同じ素材なのに、なんで?と。


たとえば、 ウール。


ウールは洗い方に注意をすれば、水で洗う事が出来ます。
しかし、何でもかんでも洗える、というわけでもないんです。
同じウールなのに、です。


同じウールでも、より繊細な作業を求められる商品というものがあるんですよ。


繊細な商品を、同じウールだからと同じように洗ってしまうと、大変なことになってしまう、というわけです。

この見極めが、クリーニング屋さんがいつもやっていることなんですね。
そして、この見極めがとても重要で、洗う作業の半分以上を占めているといっても過言ではないと思っています。
ここで適切に見極められれば、その後の洗い方も適切なものを選べるので間違いのない洗い方が出来ます。
しかし、ここで間違えちゃうとその後は悲惨な結果が待ち受けているんです・・・・・。


お医者さんと同じですね。
最初の診断がとても大事。


何回かここでも書かせてもらいましたが、見極めのためにいろいろな知識を動員しています。
これをお客さんにやれ、というのは酷な話だと思うんですよね。

僕が安易にお客様に選択の仕方を教えない理由がこれなんです。


洗い方は教えられるけど、見分け方は教えるのが難しいんですよ。


いくら洗い方を教えても、見分け方を教えなければ簡単に自己を起こしてしまいますから。
そんな不安定なものは教えることはできません。
危険だもの。


ちょっとだけ、僕らがどこを見て見分けているか?お教えします。
これだけ知っていれば、自分で洗っていいか、クリーニング屋さんに任せた方が安心か判断つくと思いますよ。

まず、素材の情報の把握。
これは基本情報です。

水で洗えるのか、洗えないのか、注意すれば洗えるのか、素材から基本的な情報の一つとして頭に入れておきます。


そして、次は、柔らかいか?
柔らかい服は実は扱いが難しいんです。
生地がよく動くので変化しやすくなります。
注意すれば洗える、という素材で、柔らかいものはまずご家庭では手を出さない方がいい。
注意の度合いがわからないと、簡単に固くしちゃいますからね。


そしてもう一つ。
毛足が長くないか?

毛足が長い品物も要注意です。
これも先ほどど同じ、よく動くんですよ。
動きやすいので変化しやすい、という事はご家庭では洗うのが難しい衣類、という事になります。


これだけわかれば、自分で洗えるか、クリーニング屋さんに任せた方が安心か、判断がつくと思いますよ。


ここから先、自分で洗うために、となると、もう少し高度な知識と経験が必要になります。
縮む原理を知っていたり、洗剤の知識や、補助剤の知識などがあって、適切な洗い方を選べるようになると、自分でも洗えるようになるか、と。


読んでても面倒くさそうに見えると思いますが、この知識を得るためにうちの嫁さんは一年夜学に通っていますから。
最低でもそれくらいの年月が必要という事ですね。
それでも、入り口に立っただけですから、安定して洗えるようになるまで、相当な年数が必要になります。


・・・・・、任せた方が絶対安心ですって。


僕はそう思いますよ。


今が一番服の素材表示を見ている時期だと思います。
同じ繊維だからと、安心しないでくださいね。
服をよく見て、どのように洗うか?よく検討してみてください。


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