クリーニングや洗濯の勉強はあまりお勧めしません。
ショッキングなタイトルですね。(笑)
別にタイトルをショッキングにして読者を引き付けようとかそんな気はさらさらありません。
ちょっと前から思っていたことなんです。
クリーニングや洗濯の勉強をすると、皆さんどうなると思いますか?
自分で服が洗える!
しみ抜きが出来るようになる!
クリーニング代節約!(笑)
そんな風に思うのかもしれません。
確かにそういう側面もあるのですが、僕はあえてこんな事があると伝えてみようと思います。
クリーニングや、洗たくの勉強をすると、怖くなるんですよ。
何が怖くなるって、洗うのが怖くなるんですね。
本来勉強をするという事は、勉強で得た知識を活かして何かが出来るようになる、という事です。
クリーニングや洗たくも基本同じ。
なのですが。
クリーニングや、洗たくの知識が増えると知っているだけに怖くなってしまう事があります。
その理由は、衣類が変化する理由を知ってしまうから。
勉強をしていないと、何となくの感覚で洗っています。
しかし、しっかり勉強をすると、繊維の特性を知り、洗いの知識を知ります。
どうしても危険性の知識の方が増えていってしまうんですよ。
実は僕も同じ罠にはまった時期があります。
クリーニング学校に通っていたころ。
日中は家で仕事をして、夜はクリーニング学校で学んでいました。
最初のころは、父や母に言われた通り、気にせず仕事をしていたのですが、だんだん学校で知識を付け始めると、今まで当たり前にやっていた仕事が急に怖くなるんです。
これ、おかしくなる可能性があるんじゃないだろうか?と。
クリーニングの勉強をすると、洗い方と同時にこれをやってしまうと危険です、という事も習います。
そして、それは繊維ごとに違うんですよね。
そして服はいろんな繊維が混ざって作られていますから、それらをすべて勘案しながら洗わないといけない。
洗浄時間を調整して、温度を調整して、洗えるものはたくさんあります。
でも、勉強をしただけだとそこまで細かい体験がないので、怖さだけが強烈に脳裏に焼き付くんです。
でも、実際は、繊維も洗い方も、マイナスの要因をいろんなやり方で打ち消していきます。
繊維ですら、本来水洗いできないようなものでも製造の段階で加工をして洗えるようにしているものもあるんです。
また、クリーニングでも、本当ならおかしくなる可能性があっても、洗剤を変えたり、いろいろと調整をすることで普通に洗う事が可能な技術を確立していたりします。
まだ、ここまでの技術が勉強に昇華されていっていないことが原因なんでしょうね。
興味を持っていただくことはうれしいし、本当はどんどん勉強をしてもらいたい。
でも、勉強をすることで、逆に枷となり、洗う事に恐怖を覚えて、躊躇してしまうようになってしまったら本末転倒。
なので、あまり勉強をするのはお勧めしたくないんです。
僕らもねえ、こうすればできますよ、とか、こうすればいいですよ、という風に前向きな簡単な話が出来ればいいんですが、どうしてもそこにリスクの話が入ってきてしまうので、結果的に怖い話になってしまう。
いつも難しいなあ、と思っています。
勉強することはいいことです。
でも、プロになるつもりがなく、家庭での洗濯の手助けになれば、と思うのであれば、がっつりと勉強することもないかなと思いますよ。
それこそ、普通にクリーニング屋さんに話を聞くレベルで十分だと思います。
そうそう、勉強するならクリーニング屋さんで。
これが一番ですね。
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