ファーは別々に洗わなければいけません。
冬物がたくさん集まりますね。
その中に、襟にファーが使われたものがクリーニングに集まります。
先日見かけたクリーニングへの不満の中に、こんなのがありました。
コートの襟についているファーが別料金なのが納得いかない。
ファーはコートに元々ついているものなんだから同じ料金内でやるものでしょう?というご意見のようです。
ファーが別料金な理由、それはとてもシンプルなんですよ。
ファーはコートと一緒に洗えないんです。
もともと、別々で洗っています。
毛皮そのままのファーと、繊維とは洗い方が違うんですね。
中にファーが縫い付けられてしまっているコートとかもありますが、それは本当はおかしいんです。
ちゃんとしたコートは、必ずファーが取り外しが出来るようになっています。
ファー付のコートを買うときは、多少高くても、ファーが取り外しが出来るものを選んでくださいね。
別々に洗うというのが、ソフトに洗うか、ハードに洗うか、その程度の違いなら別に何とかなるんです。
そもそもの洗い方が違うからどうしようもないんですね。
毛皮はコートのように洗う事はできませんから。
パウダークリーニングと言って、洗浄成分を含んだ粉を使ってきれいにしていきます。
粉が吸着剤となって汚れを吸い取ってくれるんですよ。
だけど、この洗い方はコートには通用しません。
なので、一緒に洗えず別々になってしまうんです。
預かるときにね、別料金です、と一言だけしか言わないのも、ご不満につながっているように思います。
だって、それだけ言われたら、ファーがついていることをいいことにぼったくっているような感じですから。
そういう誤解を与えないためにも、別料金の理由をきちんとお伝えする必要がある、と思います。
クリーニングの料金も、納期までの日数も、すべてに意味があるわけですから。
どんな仕事をしていて、それがどういう理由でやっていて。
これらを説明する時代になっている、という事でしょうね。
僕でよければご質問にお答えしますよ。
遠慮なくお問い合わせくださいね。
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