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水洗いが出来るというスーツが。

今日はドライクリーニングも必要だよ、というお話。

先日、お電話を一本いただきました。
スーツのクリーニング、急ぎで出来ますか?というもの。
いつまで欲しいか?シミや汚れなど、見せてもらった方が早い、という事を伝えると、ご来店くださったんです。


女性の方で、就職の面接で使うのでスーツを早くクリーニングしてもらいたい、というご依頼でした。

スーツを拝見すると、全体的にうっすらと汚れています。
目立ったシミこそありませんが、全体的な汚れはつもりに積もったもの。
少しお話を伺うと、実は自分で洗っていた、とおっしゃいます。


そう、水洗いが出来るスーツだったんですね。


今までに、数回自分で水洗いをした、とおっしゃいます。
素材表示を見ると、ウール100%ではなく、ポリエステルなどがかなりの量混ざっています。
縫製の仕方などでも工夫をして、水で洗えるように作られている商品です。


僕らクリーニング屋さんは水で洗うとすぐわかります。
水で洗った時の独特の縮み方をしているからです。
しかし、このスーツ、水で洗ったといわれなければ気づけないと思うくらい、水での変化は見られません。
元々、少し変わった肌触りもしていますが、そういう特徴のスーツだと思えば、水洗いを何回かしているとはだれも気付かないと思います。


それ程よくできているんです。


ですが。


水で洗えるのと、汚れが落ちているかは別の話。
確かに変化は少ないのですが、汚れが落ちてないので全体的に汚れがたまってしまったんだと思います。


今回のこのスーツを見て、改めてドライクリーニングが必要だな、と思いました。
というのも、水で洗っても落ちなかったのは、汚れ自体が水で洗っても落ちない汚れだったからです。
つまり、油を含んでいた、という事ですね。


別に油をかぶったわけでもないし、食べこぼしを全体的にしているわけでもありません。
でも、油に近い汚れがついているのはなぜか?

空気が汚れているからですね。
排気ガス、家の中の調理中の油、色んな所に油を含んだ汚れが浮遊しているわけです。
また、壁などにもそういった汚れが蓄積しています。
よっかかったりすれば当然その汚れもついてくるわけです。


完全に油、というわけでもなく、油の成分を含んでいる汚れ、なんですね。


で、これを落とすにはドライクリーニングが一番だと思います。
実際、僕らが普通に洗って、このスーツはきれいになっちゃいましたから。


全体的な汚れもきれいになって、色合いもスーツ本来の色に戻ってしまいました。

水で洗うのがいいのか、ドライクリーニングがいいのか、どっちが良いというのはありません。
汚れに合わせた洗い方が必要で、どちらも必要なものです。


世の中の汚れを見てみると、意外とみなさんが思うよりも油を含んだ汚れが多いので、ドライクリーニングの必要性は高いと思いますが・・・・。
でも、汗もたくさんかいてますので、水洗いだって必要ですね。

ちなみに、クリーニング屋さんが水洗いをするときには、水で洗う前にドライクリーニングをします。
まず油の汚れを落としてから、次に水で落ちる汚れを落とす、これがセオリーです。
yシャツなどは最初から水洗いですが、スーツなんかは、みんなこの手順を守って洗われます。


僕らクリーニング屋でさえ、ドライクリーニングも水洗いもどっちもするんです。
どれくらい大事か?わかるでしょう?

今、ドライクリーニングのイメージがあまりよろしくないんですね。
ドライクリーニングにもいろんな側面がありますから、いい所もあれば悪い所もある。
それは、使う僕らが上手に使う事で、最適なパフォーマンスを得られるようにしています。

ある意味、ドライクリーニングの悪いイメージの責任の一端は僕らにあるといっても過言ではないかもしれません。

先ほども書いたように、ドライクリーニングもとても大事です。
間違ったイメージで皆さんがドライクリーニングをしなくなるのは、消費者のみなさんにとってもいい事はありません。


もっともっと、ドライクリーニングも水洗いも、必要だよ、と伝えていきたいなあと思います。

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