クリーニング処理するとって・・・・。
先日より、某アパレルメーカーさんからこんな話が出ていました。
クリーニング処理すると、ワンピースから色が出るので支給販売店へご連絡ください。
製品に何らかの不具合が発見されたんでしょうね。
早目の告知、素晴らしいと思います。
しらずに洗っておかしなことになって、涙目になってしまう人がたくさんいるでしょうから。
で、早い告知には好感が持てるのですが、その内容にちょっとなあ、と思う所があるわけです。
クリーニング処理でって、どんな処理よ?
たぶん、洗って色が出るという事は、色止めという作業がされていないと思うんですね。
生地から染めた色が出てくる、というのは何でもかんでもではないんです。
例えば、水に溶けだしてしまう事もあるし、ドライクリーニングで溶け出してしまう事もある。
両方で出てしまう事もある。
ドライクリーニングで溶け出してしまうけど、水で洗えば平気なら僕らは水で洗います。
逆に水で洗って溶け出してしまうなら、ドライクリーニングをします。
水で洗おうがドライクリーニングで洗おうが僕らが洗うと全部クリーニング処理なんですね。
で、何が問題か?というと、原因がわからないんですよ。
なにであらうと色が移ってしまうのか、それがわからないので注意のしようがないんです。
消費者への告知にしろ、僕らプロも見るわけですね。
簡単な原因位はかいてほしかったなあ、と思うんですよ。
だって、次につながらないんだもの。
また、クリーニング処理でって、まるで僕らの洗い方が合わないみたいじゃないですか。
それは違いますよね。
僕らは商品に合わせて洗ってるんです。
必ずドライクリーニングというわけでもないし、絶対水洗い、というわけでもない。
商品に合わせ、汚れに合わせて、クリーニングの仕方を選んでいます。
もし、その僕らがこれは洗えない、と判断するとしたら、それはどうしようもできない、という事になるんです。
いつも何とかして洗ってるんですから、なんとしようもないってことですからね。
それはもうクリーニングの処理の問題ではなくて根本的な商品の欠陥だと思います。
短い文章の中ですが、なぜか悶々としてしまいますねえ。
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