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ファスナーの破損、ドライクリーニングの溶剤のせいでは?

クリーニングにまつわる疑問にはいろんなものがあります。
お客様は、実際に見た、体験をした、事をいろいろ類推してクリーニングに問題があるのでは?と考えるみたい。
今週、そんな様なものを発見してしまいました。

クリーニングに出すとファスナーの取っ手の部分が溶けたようになり、場合によっては折れてしまう事もある。
これは、ドライクリーニングの溶剤が原因ではないか?

というご質問。
この文章を読んでいると、確かにドライクリーニングの溶剤が悪さしているような気もします。
溶けている、と書かれていますからね。


しかし、僕らクリーニング師から見ると、いくつか聞いてみたいことがあるんですね。

それ、本当に溶けているようになっているんですか?と。


ファスナーがプラスチックのものなのか、金属のものなのかで違いますが、もし、それが溶けるというようなことがあれば大問題です。
ドライクリーニングは通常のものなので、もし、それで溶けるような材料が使われていたりすると、それはクリーニング屋さんのせいではなく、アパレルさんの責任。
きちんと洗える品質で商品を世の中に出していない、という事になります。


僕、違うんとおもうんですよね。
その後の、折れる、という表現から見て、何となく思い当たることがあるんです。

落下の衝撃ではないのかな、と。

たぶんですが、洗いの工程ではなく、乾燥工程、乾燥機の中で落下させて乾かしているのですが、その時の衝撃でファスナーのスライダー部分が破損をしているんではないか?と思うんです。
実はクリーニング屋さんの乾燥機は、お店によって大きさが違いまして、メリットデメリットがあるんですね。


大きいと、ふんわりしあがったり、たくさんの衣類を乾かせたりするのですが、反面落下の高さも高いので、付属品が壊れやすくなります。
最近はファスナーを保護するものも作られ、それをはめて乾燥するお店もありますが、たくさん処理している所だとそれも厳しいのかな、と。


通常は、それでも折れたりすることはないのですが、その服が大きかったりすると、服自体の重さが重しになり、壊れやすくなるんです。


・・・・・・、僕の服がそうですから。


水洗いしようが、ドライクリーニングしようが、いや、水洗いの方が重くなるから余計ですね、ファスナーがすぐ壊れます。
さいしょ、ファスナーが安物じゃない?なんて考えていましたが、そうではなく、服自体の重さが衝撃となってファスナーにのしかかるんです。
これは仕方がないな、とその時諦めました。


普通のお客様の服は、運としか言いようがない状況ですが、納得いかないのはそのお店の説明だったようです。

尿がついて弱っていたんじゃないですか?と。

そのお客様は、ズボンをしっかりとおろして用を足していたので、尿がつくのはありえない、と言います。
その辺の状況もお客様からきちんとお話を聞き、それを踏まえて可能性を説明をすれば、ご納得いただけたんじゃないのかな、と思います。


クリーニングが誤解を受けるときって、えてしてこんな風にお客様からお話をきちんと聞かずに決めつけて説明をすることが多いんです。
お客様の実体験と説明に開きがあるので、お客様はクリーニングを疑いだすんですね。


もっとお話を聞かないと。


うちでは、あまりに重そうな服の場合は、乾燥機は使用しません。
万が一壊れる可能性があるからですね、ファスナーなどが。
時間はかかりますが、そうして予防していくしかないんですよねえ。
そこはきちんとお客様に説明をして、ご理解をいただいて、になります。


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