洗いすぎ?洗わなすぎ?
とある知恵袋の質問への回答を見て、もしかして自分たちとお客様との認識に違いがあるのかも?と思ったんです。
僕らクリーニング屋さんは、今の人は、洗わな過ぎと思っているんですよね。
でも、消費者の中では、洗いすぎ、と思っているみたいなんです。
この差はなんなんでしょう???
洗いすぎ、という人の意見を読んでいると、清潔志向の中で頻繁にクリーニングに出し過ぎる、と。
だから、傷む、というんですね。
これ、思い当たることがないわけでもなくて、ごく一部の方が確かに洗いすぎ、もしくは気にし過ぎでは、というような方がいらっしゃいます。
一度着たら洗わなければいけない、そう考えている人がいるんですね。
肌に近い服、yシャツなどは確かにそうなんですが、スーツやコートなどの場合、一度着たくらいで洗うのはやりすぎです。
なんでこうなったのかな?と思うと、僕らクリーニング屋さんが、シミや汚れは早ければ早いほど落ちます、と啓蒙していたんですよね。
もしかすると、その影響なのかな?と思ったりします。
また、本当に必要なものの着数が少ないのも洗いすぎになってしまう要因であることは、何度もここで書かせてもらっています。
スーツ、3着くらいでは洗う事はできませんし、休ませることもできません。
何度も書いていますが、最低7着は持っていないと、1シーズン着るのは厳しいです。
持っている数が少ないので、頻繁に着用し、汚れが溜まり、クリーニングの回数が増えていくわけです。
反面、洗わなすぎ、という僕らの感覚で言うと、クリーニングに集まる服の汚れ方がひどくなってきています。
僕らは汚れを見れば、どのくらい着たか?わかります。
古くなると落ちづらくなるのは事実なので、洗い方を変える必要が出てきますから質問をすると、数年洗っていない、という方がかなりいらっしゃるんです。
中には10年洗っていません、とコートをお持ちになる方も。
もう少し早く洗ってもらえればなあ、と僕らはいつも感じているんです。
なので、洗わなすぎ、という印象を僕らは持っています。
服の適正な洗う回数やタイミングは誰も知らないと思います。
ネット上の情報も、適当なのがたくさん。
洗いすぎはいけないので年に一度で十分とか、ひと月に一度はクリーニングを、とか。
どれが本当なのか?よくわかりませんね。
さらに、ファブリーズなどの消臭剤で殺菌をしていると思っていると、それでクリーニングをしたと思ってしまう人もいます。
僕は、すべては持っている服の数に関係する、と思っています。
数が少なければその分洗う回数も増えていきます。
数が多ければ、休ませながら着るので洗う回数は減っていきます。
洗うタイミングもおそらく同じでしょう。
汚れが目立ってきて、匂いがしてきたら。
汚れは、特に擦れるところが目立ちます。
襟やそで口、色が変わっていたりしたら洗うサインです。
ズボンの太もものあたり、固くなってきてませんか?
汚れが溜まっているサインです。
こういうのも見逃さずにクリーニングに出すと、上手に洗えると思います。
汚れの見極めが大事ですね。
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