人を信用する、という事は?
クリーニング屋って生活に根差しています。
すると、いろんなお客様がやってくるんですね。
ご夫婦、ご老人、学生さん、社会人、単身赴任の方。
いろんな人がやってきますが、一人暮らしの方も当然やってきます。
いつも、余計なお世話かも、と思いながらも、一人暮らしをしている人にはひと声かけているんです。
何かあったら声かけてね、と。
この何かあったら、というのは主に病気のことを言ってるんですね。
今までもお客様で、一人くらいで病気になり、その後大変なことになった方が数名いらっしゃいます。
皆さん、最初はそこまで大変なものではなかったんですが、一人で暮らしていて我慢をしているうちに悪化して・・・・、となってしまうんです。
一人くらいは怖いんですよ。
何かあったら、自分以外動く人がいません。
家に買い置きがなければ、何も食べる事も飲むことも出来なくなってしまいます。
風邪をひいてしまって、そのまま寝込んで・・・・・、三日後に肺炎になってしまった、という人もいらっしゃいました。
一人暮らしをしているという事はご家族と離れている、という事にもなります。
病院へ行くにも、家族が駆けつけるには時間がかかるのでそれまで付き添いが必要だったりします。
そんな時に少しでも手伝えれば、と思って声を掛けさせてもらっています。
また、一人暮らしを始める、という学生さんにも、同じように話をすることがあります。
引っ越した先で、行きつけのお店とか作ってそこで相談できるような関係を作っておくといいよ、と。
商売をしているお店の人は、昔から人との知名狩りを大事にしているから、大丈夫だから、と。
でも、中には、最近はどんな人がいるから信じられませんから、という人もいらっしゃいます。
とても寂しい言葉だなあ、と思うんですね。
信じれないのは、相手ではなくて自分なんですから。
いろんな人がいますよね、中にはとんでもなく悪い人もいる事もあるでしょう。
でも、いい人の方が圧倒的に多いです。
みんな、話してみる事もせず、話す前から警戒をして相手を悪者にしてしまう癖があります。
それは非常にもったいない、と思うんですね。
ニュースなどで悲惨な報道がされると、こういう傾向が強くなっていくんですが、人を怖がり過ぎて接触をしなくなり、余計人と交わるのが怖くなる。
話してみれば、案外いい人だった、というのが大半なんじゃないでしょうか?
僕ら個人事業主の人が集まるとよく言うのは、最近の人たちは関わるのが嫌みたいね、と。
信用できる人が少なくなってきた、という人もいます。
うーん、結局同じになってしまうんですね。
お客様も信用が出来ないと警戒しているのと同じで、お店側も信用できないと警戒をしている。
そんな間柄でいいサービス、いい関係は築けません。
もったいない。
人と人との関係で、信用するには自分もオープンにしていかなければいけません。
相手が信用できないのは互い様です。
あの人、信用できるのかしら?と自分が思っているように、相手も、この人は信用できるのかな?と思っています。
つまり、自分は信用できる人ですとよ、と相手に伝えていかないとお互い信用できないんですよ。
これはお互いやっていかなくちゃいけないコミュニケーションです。
これが欠如すると、長く付き合っているのに表面だけ、という風になってしまいます。
話してみないとわからないんですよね、結局は。
そして、人を見る目は、人と多く接していかないとわからないんです。
これも経験の数が物を言います。
今、人と深く接しなくても生活が出来ちゃいますよね。
買い物をしても話をしなくても買えちゃう。
昔なら、コミュニケーションを取りながらやっていたことがサービスとして自分は何もしなくても済んでしまったり。
面倒くさい部分がお金で解決をするようになっている、という事かもしれません。
人を信用しづらい人は怖いんですよ?
ひとたび信用し始めたら、傾倒しまくりますから。
バランスが悪いんですね。
まるでデジタルのようだ・・・・・、1か0みたいな。
それもある意味危険。
難しいことじゃないですよ。
お店を利用するときに一言話してみましょう。
それの繰り返しですから。
話しているうちに、相手の事が何となくわかってきます。
それが信用につながる第一歩です。
意味もなく人を怖がるのはやめましょうね。
それは自分も疑われている、という事ですから。
そんな世界は嫌いだ。
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