押し洗いで落ちる汚れと落ちない汚れ。
なんだか急に涼しくなってきました。
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますし、ここ数年はぎりぎりまで30度を下回らなかったイメージなので、まだ油断はできませんが、これだけ涼しくなってくると、衣替えを意識し始めますね。
そう、夏物を洗おうかな、仕舞おうかな、という人がいるでしょう。
自分で洗う、押し洗い、手洗い、どこまで汚れが落ちていると思いますか?
雑誌やテレビで紹介されているやり方、とてもソフトにデリケートに扱っています。
洗濯機はもっとじゃぶじゃぶ洗っているのに、これで汚れが落ちているのか?不安に思う人もいるんじゃないでしょうか。
押し洗いや手洗いで落ちる汚れには種類があります。
あの洗い方で落ちる汚れもありますが、落ちない汚れもあるんですね。
夏物の洗濯ですから、汗を落とすのが一番の目的です。
汗は水に溶けやすいので、押し洗い手洗いは有効。
じわりじわりと溶けだしてくれると思います。
でも!
それも時間のたっていないものだけ。
時間が経ってしまうと、押し洗いや手洗いだけではどうしても足りないんですね。
なかなか溶けにくくなってしまった汗汚れは残ってしまいます。
夏の汚れは汗だけだと思いがちですが、実はほかにもいろいろと汚れています。
一番あるのが、大気汚染による黒ずみ。
空気、汚れてますからね、うっすらと黒っぽくなっているのが排気ガスなどの汚れだったりします。
また、家の汚れ、壁やいす、ソファにも汚れは付いていてそこと接触をすることで服も汚れます。
家の中の汚れは油を含んでいる事が多いんですよ。
これはキッチンで料理をすることで、油煙が部屋に回っていきます。
結果、油汚れが部屋につくんです。
大掃除で壁を拭いたときに、水ぶきだけでは落ちないべたっとした汚れがあるでしょう?
あれの事ですね。
これらの汚れは油の汚れなので、手洗い押し洗いの水洗いでは落ちません。
ドライクリーニングでないと落ちない汚れの一つです。
こういう汚れがついていたら、クリーニング屋さんへ出しましょう。
家でドライマークが洗える洗剤を使ってもそれはドライクリーニングではありませんので注意してください。
ドライクリーニングと水洗いの決定的な違いは、洗剤の種類ではなく、洗う液体の違いです。
水に洗剤を溶かして洗ったら水洗い、石油系の油に洗剤を溶かして洗うとドライクリーニング、です。
ご家庭では石油系の油は手に入りませんから、家でドライクリーニングは不可能です。
同じ水洗いでも、クリーニング屋さんの方がはるかに汚れ落ちがいいです。
家庭に比べ、温度や力加減、洗剤など上手に使えるからですね。
安心して来年も着たいなら、クリーニングを利用するのもいいと思います。
ご家庭では得られない品質ですから。
仕舞う時にははきちんとしてあげてましょう。
| 固定リンク | 0
「クリーニング」カテゴリの記事
- 服を着る理由、クリーニングする理由。(2021.02.22)
- 今日の最後は制服の仕上げでした。(2021.02.20)
- サステナブルな世の中にするには?(2021.02.19)
- アパレルの話を聞く。(2021.02.18)
- 過去を知るのは大事ですよ。(2021.02.17)
コメント