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学校の制服を考える。その2

学校の制服を考える、今日は昨日の続きです。

制服の値段の問題はひとまず置いといて、制服の品質についてクリーニング屋の立場から言わせていただきたいと思います。

クリーニング屋から見た制服の印象は、何よりも強い、という事。

生地の質も縫製も、しっかりと出来ています。
前に書いたことがありますが、子どもが制服を着たままサッカーをやろうが走り回ろうが、どれだけ制服が泥んこになっても、めったなことでは破れたり切れたりしません。
その頑丈さは目を見張るものがあります。


たくさんの上着やズボンを仕上げていますが、制服は持つだけで違うな、というのが分かるんです。
体に合うように立体的に曲がっているし、ハンガーに掛けただけでその形になる、という事は縫製の段階でそうなるように縫われている、という事。
これだけの品質のものは、普通のスーツなどでは滅多にお目にかかりません。


よく、似たようなものでもっと安いのがあるしそれでいいじゃん、という人がいます。

本当に全然違いますよ。
今、スーツなんかはとても安くなってますよね。
安ければ2万円でお釣りがくるくらい、上は天井なしにものすごいものもありますが・・・・。


制服と同じくらいのスーツ、どれくらい弱いかご存知ですか?


一緒に並べて触ってみるとよくわかるんです。
制服がいかに丈夫に作られているか、スーツがいかに弱いか。


最近のスーツは糸が細いので、色んな所が破れますね。

縫い糸がほつれるなんてことはしょっちゅうだし、股のところがやぶれるのもしょっちゅう。
制服でそこまでのものは見た事ありません。
糸がほつれるなんて言うのも滅多にありませんしね。


同じくらいの値段の商品を見て、どれだけ作りこまれているか?わかります。

いま、スーツを3年持たせる事が出来る人は、どれくらいいるでしょうか?
クリーニングをしなさ過ぎるので、傷みやすくなっていますから早い人で2年持たないでいろんな所が破れてきます。

制服もクリーニングに出さない人が増えてきました。
でも、なんだかんだと、傷みながらも三年間は何とか着る事が出来ます。
これだけ見ても、いかに制服がお得に作られているか?わかるというものです。


服は用途によって、作りこみ方が違います。


制服などのようなものは、同じ服を作る業界と言っても、目的が違うので求められる品質が元から違うんです。
同じような形だからと言って、スーツとは全く別物。


そう、最近気になるのは、形が同じだから変わらないでしょう?という人が増えてきている事です。


つくりや素材、品質などが分かりづらいんでしょうね、その代わり形で判断をしてしまう人が多いような気がしています。
何が違うの?と言われると全然違うのですが、それがなかなか伝わらないようです。

他の仕事にも同じことは言えるんじゃないでしょうか?

形、やり方、表面的に似ていれば品質も似たり寄ったりだ、と思っている人が増えてきたよに感じます。
昔に比べて、どんな商品もある程度使えるものが増えてきていますから、その差が分かりづらいんでしょうね。


一回使えればいい、そういうものもあるのも確かで。
だから百円ショップが盛況だったり。
僕もよく利用させてもらっているのでその気持ちはわかりますが、中にはたとえ一回でもちゃんとしたものを購入しなければいけない事もあります。

世の中が便利になり、あまり考えなくても生活が出来て、そこまで悪い商品を使う事もなくなったことで、段々と知らない事が増えていってしまっているんでしょうね。


便利になったのに、悪くなっているんでしょう。
残念な話です。

話を元に戻しましょう。


クリーニングの立場から制服を考えると、とても優秀な服だといえます。
三年、着る事が出来る、私服に比べて初期投資こそするけどその後は経済的に楽、などを考慮すると、いいものだと思いますよ。


ただし、やはり、それでもまだやれる事は残っていると思います。

制服のリサイクルなどですね。
これにはクリーニング屋さんの協力も必要だと思います。
その話は次回に。

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