代わりのいる仕事。
ワイドショーでも取り上げられていましたが、お笑いの狩野英孝さんが10代の女の子と知らずに交際をしていた、という事で、無期限の謹慎になったそうで。
それについて、色んな所でいろんな人がコメントを残していたんですが、妙に納得をしてしまった一言がありました。
さまぁーずの三村さんの一言だったんですけどね。
代わりがいるというこの世界の怖さを味わうのだな。
という一言がありました。
これ、日常を当たり前に送っていると気づきにくいんですよね。
三村さんは狩野さんに対し代わりがいる、と言ったわけではなく、誰にでも代わりがいる、と言いたかったんですよね。
そこを肝に銘じていなければいけないよ、という事を言いたかったんだと思います。
その後、狩野さんの代わりを探すのは大変だ、と言ってます。
それは狩野さんの才能を認めたうえで、狩野さんの代わりはいない、けど、代わりはいるんだよ、って言います。
何やら禅問答のようですが、そういうものだと思うんですね
その人しか持っていない特殊な才能があったとしても。
その人と同じことをする代わりはいなかったとしても、別の何かに置き換わる事は普通に起きます。
自分じゃなきゃダメなものなんて、そうそうないんですよね。
おかげさまで、お客様に呼ばれてお伺いしたり、一伸さんにぜひお願いをしたい、と言われてやる仕事もあります。
そういわれて、うれしくないはずないんですよ。
もう、むちゃくちゃ嬉しい。
でも、同時にうちの仕事の代わりは他にもあるんです。
だから、期待を裏切らないように、一生懸命やらなきゃいけない。
クリーニングって職人気質の所がありますから、どうしても認められたい、という欲があります。
そこに、こうしてお客様からほめていただくと、どこかで勘違いをし始めてしまう。
そこがとても怖いんです。
うちのような仕事は他にはないよ、とか。
うちじゃなきゃできないでしょ、とか。
ほかではうけないよ、とか。
全部思い上がり。
もし、今うちがなくなったら、困るお客様もいらっしゃると思いますが、時間とともに代わりのクリーニング屋さんに移っていきます。
それって普通の事だと思うんですね。
あなたにやってもらいたいんです。
一伸さんにお願いしたいんです。
なくなったら困るんです。
こういう風に思ってもらえるって、時間をかけてお客様と築いてきたことで、僕らがすごいんじゃないんですよ。
一度も仕事をしたことがなくて、うちの事を信用してるって言われても、それは嘘ではないけど本当でもない。
その言葉は、これから仕事をさせてもらって、何回もクリーニングをして、お話をさせてもらって、築き上げていくものだと思います。
自分たちの代わりはどこにでもいるからこそ、今を頑張るんでしょうね。
三村さんの言葉を読んで、もう一つ気づいたことがありました。
それは、仕事をもらえる喜びです。
だって、他でもいいんですもん。
縁あってうちに来てくれて、うちを選んでくれて、仕事が出来る。
これって、本当にすごい縁だと思います。
何十年仕事をしても、ここを忘れちゃいけないな、と思いました。
自分を過大評価をしてもいけませんし、過小評価をしてもいけませんね。
ありのままの自分、等身大の自分を感じながら、仕事をしていきたいなあと思います。
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