服の事は服の専門家に聞いた方がいいんじゃないですかね?
最近、気になる見出しが増えているような気がします。
衝撃的な見出しを付けて僕らの気分を煽りたいんでしょうが、少し過激すぎやしないか?と思う事もあります。
クリーニングに出さなかった冬のコートはバスマットより汚い!?
こんな見出しの記事を見つけました。
何をもって汚いと判断しているのか、微生物の有無で判断したようなんですね。
いわゆる、菌のようなものの事をさしています。
これを測る機械を使って、洗わなかった冬もののコートとバスマットを計測をした、という事のようです。
さらに比較として、yシャツや、そのボタンなども計測。
これらは低い数値だと主張しています。
最後にお医者さんが出てきて、お医者さんなりの見解で説明。
yシャツは化学繊維だから引っ掛かりがないから菌の居座るところがない、と。
読んでて、何となくおかしいんですよね。
これ、聞かれたお医者さんも大変だろうな、と思うんですよ。
専門ではない衣類に付いて、結果をもとに話をしなくてはいけないなんて・・・・。
これ、条件の違いで結果が違うんですね。
そして、生地の違いも条件の違いに加味されていて、これだけの違いが出ています。
バスマットなんてし濡れるの大前提ですし、そりゃ菌が繁殖するのは当たり前。
お風呂場にありますから気温も十分ありますし。
片や仕舞いっぱなしのコートも、時間をかけて菌が育つ環境があります。
洗わなければ当然の結果。
しかし、yシャツだけは条件が違いうんですよね。
yシャツも洗わないで仕舞っておいたらもっとひどいことになってますよ。
化学繊維のyシャツだけではありませんし、汚れていれば、化学繊維上であろうとカビは発生しますしね。
生地の吸湿性の関係や仕舞っている間の時間など、大きく関係しているので、お医者さんに答えさせるのはかなり難しいのではないか、と。
こういうのはやはり専門家に聞く方がいいと思うんですよね。
お医者さんだって万能ではないですし、少なくとも、衣類の専門家の意見を聞いたうえでそれを参考にお医者さんが医療の立場から説明をされるならまだわかるのですが・・・・・・・。
明らかに、記事の内容を衝撃的に見せるためだけにお医者さんが駆り出されてしまったような印象です。
僕らクリーニング屋さんとしては、本当ならいい記事だなあと思うはずなんですけどね。
洗わないと汚れがひどくなるんだよ、と。
でも、それを伝えるために、誇張をするのはちょっとなあと思うんです。
正しく理解できる人だけではないので、間違った解釈をする人も出てくるといけませんからね。
いい内容だっただけに、素直に書けばよかったのになあと思います。
一つ、言えるのは、仕舞う時に洗うのは、菌の発生を押せるためだけでなく、汚れのせいで変色したりカビが生えたり匂いが発生するのを防ぐためです。
汚れたまましまうと菌だけでなく色んな変化が起こってしまいます。
洗ってからしまう習慣をつけましょう。
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