風合いと引き換えにしたものは?
先日、強風の時に飛ばされていたyシャツを触った時の事。
素直に、おお、風合いはそんなに悪くないよね、と思ったんです。
だけど、白いか?と言われると白くはなくて。
僕らが洗った時の方が白いので、この差はお湯の温度とかかな?とその時は思っていました。
あれから1週間ほどが経ちまして。
何かしているときに、あれ、違うぞ?と気付いたんです。
自分はちゃんと知っていたはずなのに、気づかなかったなんて馬鹿だなあと反省。
そうなんですよ、洗剤が変わったんですよね。
いま、すすぎの少ない洗剤が発売されているじゃないですか。
夜、帰ってきてから深夜に洗い干す、という習慣がある、と。
その時に洗濯の時間を減らすようにと、すすぎが少なくて済む洗剤が出来たんです。
僕らの常識ではすすぎはある一定以上しないといけません。
その理由は、洗剤が残留するから。
3回すすぎをするとほぼすべての洗剤が落ちるといわれています。
では、どうやってすすぎの回数を減らしたか?
洗剤の成分を見直したからなんですね。
簡単に言うと、洗剤の主成分だけにして、汚れ落ちを補強するような助剤と言われる成分を削っていったんです。
これですすぎ1回を可能にしたようで。
この話を聞いた当時、それって汚れ落ちないでしょ?とすぐ突っ込んだのがクリーニング屋さん。(笑)
助剤の持つ意味をよく知っているので、それを使わないでyシャツを洗うなんて・・・・、ましてやクリーニング屋さんのように温度をかけて洗えない家庭ではますます汚れ落ちが悪くなるじゃないか?と思ったもんでした。
結論から言うと、確かに汚れ落ちは悪いんです。
でも、それに気づかないといいましょうか、慣れてしまうといいましょうか、次第に受け入れられていったんですよね。
人間の視覚って慣れもあるので、比較をすれば誰でもわかるのですが、比較対象がないと、思い込みで見てしまいます。
これは白だ、と思っていれば、グレーでも白く思えちゃうんですよ。
助剤がなくなると他にも効果が出ます。
そう、風合いが変わるんですね。
アルカリを多く使うとどうしても、油っ気を取られます。
油を感じないようなものでも、さらに抜かれると、パサパサになるんです。
yシャツのごわつき感とかそんな感じ。
助剤がなくなると、これがなくなるので、先日触ったyシャツは割と風合い良く感じたんですね。
さらに、白くはないなあ、というのも、助剤が入っていないので白くはならない。
見慣れていなければわからないでしょうね。
時間がかかりましたが、謎が解けてすっきりしました。
服の風合いは、引かれるか、足されるか、そのままかになります。
この感覚、結構難しいんですよ。
意味もわからずに足してしまう人もいますしね。
皆さん、風合いやすすぎの回数と引き換えに、汚れ落ちを悪くしちゃってますね。
少しの違いなので、徐々に全体が黒ずんでいっちゃう。
いいのか悪いのか、でも、生活をしていると仕方がない面もありますしね。
全体が黒っぽくなったらクリーニング屋さんに任せるしかありません。
高温で洗えるクリーニング屋さんへ任せましょう。
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