その順番だと汚れが落ちなくなりますよ?
ネット上にはいろんな情報があります。
SNSをはじめ、ヤフーの知恵袋みたいな質問サイト、普通のブログ、本当にたくさんの所でクリーニングや洗たくの話が書かれていますね。
新しいコミュニティでも囲い込みのためか、質問サイトや交流サイトを作ったりしていてそこでもクリーニングや洗たくの話が書き込まれています。
もう、間違った情報を止める事は出来ないのかもしれないなあ。
そんな風に思うようになってきました。
昨日、とある料理のレシピを扱うサイトで、質問をしたり交流するようなところがあると初めて知りまして。
そこでクリーニングに頻度について書かれていたので覗きに行ったんです。
すると、やはり間違った情報がたくさん出回っている。
しかも、何年か前に比べて、その間違った話が勝手に進化していってるんですよね。
聞きかじった情報が独り歩きするとこうなるんだなあ、と思いました。
今回、驚いた話はこちら。
ドライクリーニングでは汗の汚れとか落ちないので、自宅で水洗いをしてからクリーニングに出すといいですよ、と。
なんでそんな話になっちまったのか、聞きかじった情報で考えるからこんなこと言っちゃうんです。
こんなことしたら、汚れ落ちなくなっちゃいますよ?
少なくとも、クリーニング屋さんはとても苦労するでしょうね。
で、こういうはずです。
百歩譲って、もしやるなら逆だよ、と。
洗う順番っていうのがあるんですよ。
水で洗うのは最後なんです。
水で先に洗ってしまうと、汚れの種類によっては落ちづらくなってしまう。
だから、僕らクリーニング屋さんでも、先に洗うのはドライクリーニング。
水洗いが必要だな、と思っても、汚れを落とすための順番があるので、ドライクリーニングをしてから水洗いをするんです。
大体が、クリーニングはドライクリーニングされちゃうとか、ドライクリーニングでは汗の汚れは落ちないとか、そんなデマが多すぎ。
ドライクリーニング、水洗い、どちらも得手不得手はあります。
得手不得手、というだけで全く落ちないわけじゃない。
また、必要とあらば、水洗いもしますし、何もドライクリーニングだけがクリーニングじゃない。
クリーニングは、総合的に判断をして、洗い方を選んで綺麗にしているんです。
こんなデマを信じちゃうから、間違ったやり方を思い付いちゃうんですよ。
いい加減、正しい情報が流れないのかなあ・・・・・。
でね、なんで僕がここまで強く言っているのか、というと、今回の話の元が、なんとクリーニング屋の娘さんだ、というんですね。
私クリーニング屋の娘なんですが、お父さんがこう言ってました、と。
クリーニング屋の娘ってだけで正しい情報ではないんです。
この方、クリーニング師の資格も取ってないでしょうね、もしとっていたらこんな話は絶対しませんから。
ただ家の仕事を見ていて、家族の話を聞いていたってだけでしょう。
あまりにも無責任すぎる・・・・・。
クリーニング屋さんの子供ってだけで正しい情報が分かるっていうなら、うちの子供たちはクリーニングの専門家ですね。(笑)
残念ながら、今の段階では、クリーニングはおろか洗濯の知識すらありません。
僕も同じでしたし。
クリーニング屋の息子でも、クリーニングが何をしていたか?なんて全然知りませんでしたし、クリーニング屋になって勉強をして初めていろんなことを知りました。
それが当たり前だし普通です。
もう、クリーニング屋にかかわっていた、という位でデマこかないでくれ。
クリーニング屋で働いていた、クリーニング屋の娘です、実家がクリーニング屋でした。
次は何が来るんだろう?
本物のクリーニング師の皆さん、表に出てきて正しい情報を流しましょうよ。
このままだと、デマに負けちゃいます。
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