やっぱり洗剤メーカーには何年も先に行かれちゃってますねえ。
クリーニングの仕事に入ってから何年くらいたってからでしたかねえ、思っていたことがありまして。
洗剤メーカーってクリーニングの数年先をいってるよなあ、と常々思っていました。
技術的なものではなくて、宣伝というかキャッチコピーというか、お客様へ伝える技術が本当に上手なんですね。
正しいか、というと決して正しくはなかったりします。
本当は違うんだけど、イメージ的には正解、そういうのが本当に多いんです。
でも、それでいいんですね、だってお客様はプロではないので、細かい正確な情報よりもぼやんとしていても方向性として正しいイメージを持ってもらう方がいいと思います。
洗たく王子と一緒に出掛けた時に、そんな話をしていまして、まさにテレビ局がそんな感じだと言っていました。
正しいことよりも正しいイメージを伝えている、って。
受け取る人たちがきちんと受け取れることが大事ってことですね。
例えば、シミ取りセンサーという言葉だったり。
そんなものはないんですよ。(笑)
でも、洗剤の動き方はまさにセンサーそのもの。(笑)
汚れに向かっていって囲んでしまうんです。
これをしみ抜きセンサーという発想はクリーニング屋さんにはありません。(笑)
せいぜい、新しい洗剤が、とか、特殊な技術が、とかそのくらい。
お客様には全く伝わりませんよね。
何が特殊やねん、と。(笑)
先日、ここにコメントをいただいてびっくりした話もありましたね。
クリーニング屋さんの店主さんが、女性の立場として汚れた服は本当は触りたくない、と。
職業倫理としてそれどうなのよ?と思うんですが、たぶん伝えたかった意味は少し違うんだと思うんですね。
洗わないで何日も着ないでこまめに洗いましょう、と伝えたかったんでしょう・・・・・、と思いたい。
そうじゃなかったら、削除要請をしたいくらいですね。
百歩譲って、こまめに洗ってほしい、という事を伝えたいにしろ、やはり適切な表現ではありません。
もっと何かいい表現ってないのかなあ、と思うんです。
僕もこうしてブログを毎日書いていますが、毎日試行錯誤しています。
いいたいこと、伝えたいことって、そんなに複雑ではないし多くもありません。
実にシンプル。
でも、それをどうイメージ通りに伝えようか?と思うと、とても難しくていつも悩んでいます。
最終的には、僕らに任せて!という事を伝えたいんですけど、それがなかなか。
なんて思っていたら、また洗剤メーカーにやられました。
もっと汚そう、どんな汚れも任せろ!
だそうです。
そう、言いたいのはこれ。
汚さないで着るのは無理だし、着ればどうしても汚れてしまう。
汚れる事が悪いことのように言われると、とても嫌な気分ですよね。
僕らクリーニングの仕事は、汚れを落とすことで、汚れを付けたお客さまは悪いわけじゃない。
どんどん着てもらって、汚れたら僕らに任せてもらえばいいんです。
きれいにしますから。
また先こされちゃったなあ。
洗剤メーカー、すごいなあ・・・・。
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