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○○離れの根本の原因は?

最近、いろんな業種で言われてますね、○○離れ。


車やら、ブランドものやら、いろんなモノの消費が落ち込み、その原因が若者が離れていっているからだ、というような感じです。

その原因についてもいろいろと言われてます。


魅力的な商品がないからだ、とか、若者に覇気がないからだ、とか、そもそもみんなお金を持っていないからだ、とか。
どれもこれも、ごもっともな話ばかりで、でも、それに対する有効な手段もないんですよね。


安い商品を投入しても売れるわけではないし、面白そうなものを作っても興味を持ってもらえなかったり。
クリーニングも他の業種同様、消費がかなり落ちています。
数年前に、こうなる事を予想していて、クリーニングの需要を戻そう、とクリーニング屋さんへ投げかけていたことがありました。


しかし、みんな何をしていいかわからず、さらに技術、品質の高さに頼ろうとするので消費の減退とかみ合わなかったんですよね。
結局、みんなが好き好きに技術をアピールすることで乗り切ろうとしているようです。

色んな離れがあると思うんですが、その根本って必要ないからなんですよね。

いや、必要なんですよ?
でも、いらないんです。
いらないから、いくら技術が高い商品でも、品質が良くても、興味がない。


たとえば、それは代替の商品があってそれで十分とか、どうでもいい事なので興味がないとか、使えればいいとか。


僕らのようなおじさんの世代になると、そこにこんな考えが入ります。

いや、便利な方がいいでしょう?
高品質なものに惹かれるでしょう?

これ、違うんですよね。
これは、高品質のものがいい、便利なものの方がいい、という価値観のある人たちだから通用する話。
そういう価値観のない人たちからすると、何をいっちゃってるの?という不思議な話になってしまうんですよ。


だから、今技術や品質の高さをアピールしても、集まってくるのはマニアなお客様であって、普通に消費をするお客様はなかなか集まらないんですね。
でも、マニアなお客様ってお店にとっては心地がいいんですよ。
お店側のこだわっているポイントが理解できるので、お店の人もものすごきもち良いんです。


ああ、分かってもらえてるって。


これが落とし穴で、気づいたときにはこだわりの御客様ばかりのお店になって、顧客数が意外と少ないことになってしまうんですね。


少ないお客様でいい、という商売もあるんですが、残念ながらそういうお店ってほとんどないんです。
お店側もものすごいこだわりを持ってほんの少しのお客さまの分しかできない、そういうお店って本当にまれ。
大抵のお店は、だわっているお客様と、普通のお客様に来ていただいて成り立っているもんなんですね。


どうにも自分の感覚と違うので、この数年いろんな所で話を聞いたり見てきたりしました。
うちの長男なんかの話を聞いてみても、自分と全然違うな、と思ったり。


便利な方がいい、というわけではないんですね。
使えるならそれ以上のものは別に欲しくはない。
同じところに行くのに、車でも自転車でも、歩いてでも行けるのなら、コスト掛けて車で行く必要はない。
自転車で行く必要もない。
歩いて行けるなら歩いていけばいい。

コスト、という事に結構敏感な人が多いと思います。

そして、そのコストという言葉にかかってくるのが、品質とか使いやすさ、などが平面的にとらえている人が多いなあという事。


簡単に言うと、品質の違いを、良く理解できないんですよね。


なんて言いましょうか、世の中を信じているんだと思うんです、そんなにひどいものが出回っているわけではないでしょう?と。
使えないものが売ってるわけないから、というような安心感ではないんですけど、どこか最低限守られているレベルがあると思っている。

この話を聞くと僕なんかは別の事を思うんですよね。


いやいや、確かに使えるレベルのものはあるだろうけど、使いやすい方がはかどるし、長く使える方がいいし、買ってすぐダメになるようなものは嫌じゃない?
だから、いいものを選びたいな。


でも、長男の話を聞いているとそういう風な思考にはならない。

この長男に、いいものを売り込もうとしてみても響かないんですよね。(笑)
バリバリの営業マンなみに、ホームセンターで長男にプレゼンをしてみます。(笑)
どんなに優れていて、どんなに使いやすくていいものだ、と言っても、興味がわかない。
安いのは壊れやすいんだよ、とデメリットを伝えてもあまり響かない。

敵は手ごわいです・・・・。(笑)


いいと言われる品質が、どういいのか?わからないというのもあると思うんですね。

長く使えるからいい、昔ならこれで十分イメージが伝わるんですよ。
いいものだ、と。
でも、今は長く使えるとどういいのか?そこまで説明が出来ないと届かない。

で、それをきちんと説明できる人がいないんでしょうね。


いいものの価値観が共有されていた時代の人たちには、それが当たり前で、どうして?という疑問なんかなかったから。
今の疑問に答える事が出来ないんでしょう。


クリーニングにも同じことが起きています。


洗濯との違い、スーツの洗う頻度、洗う意味、それらの説明が今の人の感覚と明らかにかけ離れているんですよ。
今、フェイスブックや自社のブログなどで情報発信をしているクリーニング屋さんはたくさんいますが、ほとんどの人がとんちんかん。

汚れてるから洗わなきゃいけないとか。
しわだらけとか。
臭いがするからとか。


昔ならこれでよかった、でも、今はこれでは通用しません。
だって、代替物があるんですもん。


消臭スプレーで除菌をしているイメージがあるのでそれで汚れも落ちていると思っているし、着ていればしわが付くからばれないと思っているし、臭いだって消臭剤で消えると思っているし、何より服は長持ちしないので一年着たら新しいのを買い替える方がお得だと思っている。


こういう考えの人に、クリーニングや洗う事を勧めても届かないんですよね。


数年前、僕がクリーニング屋さんに投げかけた時に、まだこの状況はそこまでひどくなかったんですね。
でも、今はもっと進んでこれが市民権を得てしまった。
ここから巻き返すのってとても難しいんですよ。

もしかすると、クリーニング業って、なくなるかもしれない。

たまにそんな事を考えたりします。
形を変えて残る事はあるかもしれませんね、革製品を主に扱うとか、ブーツやカバンなどのクリーニングに移行するとか。


色んな○○離れがあります。
それを何とかするには、もっと根本の捉え方やイメージを変えないとダメなんでしょうね。


価値観を変えるんではなく、こんな価値観もあるんだよ、と知っていただく。
これが必要だと思います。


クリーニング業界、いつまで、品質な技術力をアピールしていくんでしょうか。
20代のクリーニング利用率が低かったのが、今は30代にまで着てしまいました。
これって、利用しないまま、その世代が年を取ったという事。

数年後、40代の利用率が減っているとならないように、何とかしていきましょうね。


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