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歴史って大事なんですよね。

学生のころは、歴史に興味ありませんでした。(笑)
クリーニング屋さんになっても、昔の話にはあまり縁がなく・・・・。
でも、勉強をしていくうちに、クリーニングの歴史に触れていく事が増えていって、次第に歴史って大事だな、と思うようになりました。


歴史というほど大それたものでもないかもしれませんが。
それでも、今は過去からのつながりで、過去にいろんなことがあるから今がある。
そんな事を感じる事が増えてきたんですね。


例えば、洗剤。


洗剤の歴史ってすごくて、クリーニング屋さんの中で使っている洗剤の歴史もいろいろあったんですね。
最初のころ使っていた洗剤は馬鹿でかくて。
水に溶け辛かったので、コンパクトではなく使いづらい物でした。
成分が原因なんですが、それに合わせて問題も起こったりして。

そういう問題を解決してきて、今皆さんが使うようなコンパクトで水に溶けやすい洗剤が開発されてきたんです。
昔は、洗剤によって使う温度が違うって知っている人は今どれくらいいるんだろう?
そんな時代もあったんですよね。


クリーニング屋さんでも、昔の事を知らない人が増えてくると、いろんな話が通じなくなります。
僕らや上の世代がきちんと伝えていないのが原因なんですけどね。


他にも歴史はあります。
とくに、衣類の方の不良品の歴史はすごい。
先日書いた、ダウンの羽毛から脂がにじみ出た話。
あれなんか、今では信じられないかもしれませんね。
また、レーヨンは出はじめのころものすごく質が悪くて。
人絹と呼ばれていた時期がありましてね、ものすごく縮んだりして粗悪品が多かったんですよ。
あのころのレーヨンを知っている人は、レーヨン嫌いかもしれませんね。(笑)


ドライクリーニングにも歴史がありまして。


僕らがよく言う溶剤と呼ばれるものも、ずいぶんと変わってきました。
洗浄力を追っかけていた時代があって、生産性を追っかけていた時代があって、環境に配慮する時代になって。
使われている機械も、ずいぶんと変わってきましたね。
ドライクリーニングに使われる洗剤も変わってきたんですよ。

一時期、ドライクリーニングで汗の汚れを落とす!と、そういうのに特化した洗剤がずいぶん作られました。
各洗剤メーカーがしのぎを削っていたんですが、いい事ばかりではなく、デメリットも出てくるようになって、それからは風合いを重視するような洗剤が流行っていきます。

そのうち、クリーニングにたくさん品物が集まるようになって、今度は仕上げやすくなるような洗剤が開発されたり。

不満やトラブルが起きて、それを解決していくたびに、進化していったんですよね。

過去の話を知るってとても大事なんだと、この年になって思います。
というのも、僕らが思う事ってたいてい過去に誰かがやっていたりするんですよ。
で、今なんでそれがないのか?というと、何か問題があるからなんですね。

ヒントがたくさんあるんです。


あの当時は技術的に出来なくても、今は出来る事になっているものもあるし、何も考えなくて出来るようになっているものもあったりします。
でも、考えなくていいって実は怖くて、きちんと知っていないと対応できなくなってしまうんですね。


そういう意味でも、僕は割と古い洗剤の本を読んだりしています。
今との違いに驚くことも多々ありますが、段々とその当時の人たちの話が聞けなくなってきているので、勉強をするなら今かな、と思うんですね。

過去から今に続いているんだな、と本当に実感しています。
そして、これから先にも。
子どもたちがもしクリーニング屋さんをやるなら、伝えていかないといけませんね。
これも、仕事のうちだな。


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