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衣替えになるとわかる、服の品質の動向。

衣替えが始まると、色んなことが分かってきます。
一番最初に分かるのが、服の流行。

その年の冬に何が流行ったのか?はっきりと分かりますよね。
テレビや雑誌で言っていたことが本当か?もわかります。(笑)
毎年の流行って決められていて、どの色が流行るとか既に決まっているんです。
ところが、実際に流行る色と違う年もあって、僕らが預かって仕上がった品物がずらりと並んだ時に、今年はこの色が多いね、なんていう会話になったりします。


また、汚れの具合などから、暖冬だったのか、着過ぎたのか、まで色々と分かるんですよ。
これ、去年洗ってなかったな?というのもわかります。


そして、もう一つ、大事な事が徐々にわかってくるんですね。

それが服の品質。


この時期になると、全国のクリーニング屋さんでは、思いもよらない事が起きてしまう事があります。
事故が起こらないように安全の範囲内でやっていたのにもかかわらず、事故が起きてしまう、そういう事が起きやすい時期でもあります。


クリーニング屋さんに問題があるのなら謝罪し補償をするとなるのですが、商品に問題のあるものも結構あって、商品に問題があると全国的に一斉に事故が起きだすんですね。
商品に問題があるなんて、もう僕らからすれば恐怖以外の何物でもありません。
普通に洗っていておかしくなるなんて、しかもそれが見抜けないものなんですから・・・・。

危ないよ、という情報が回ってくると、同じような商品を扱う時には怖くて怖くて・・・・。
かなり慎重になるんですね。


品質にも流行がありまして、昔、ダウンが流行った時には、洗うと一斉に中の羽毛から脂がにじみ出てくるという事故がありました。
原因は、羽毛をきちんと洗わないで充填してしまったせいで、クリーニングした時に残った脂が出てきてシミになってしまうんです。


これがダウンが大流行した年に一斉に出ました。
もちろん、中の羽毛の話なので、外見からは判断が付きません。
洗うと、シミになるものだから、クリーニング屋さん大騒ぎです。
商品の品質が悪いので、メーカーさんへ対応を求めて連絡を取ると、メーカーさんは逃げちゃって連絡が取れなくなっていて・・・・・、あの年は大騒ぎになりましたっけ。


最初、事故を越したクリーニング屋さんが今あのありました、と教えてくれるんですよ。
ネットが広まり始めたころで、少ないながらも情報が回り始めたんです。
すると、そのうち、うちでもなった、うちでもなった、と。
メーカーはこれがだめみたいだ、という話まで出て・・・・。

ネットのない時代だと、知られていなかった話かもしれません。


同じ商品でも、事故の原因が違うのも、品質に流行がある、という証明で。


ここ最近、特に聞くのがダウンのパンク。
洗うと、ダウンの縫い目が破裂してしまうんです。
これも、原因ははっきりしていて、縫い代が極端に少なすぎて、耐えられないんですよね。
ダウン製品、最近特に安くなったでしょう?
皆さんや僕らの見えない所でコストカットをしていて、それがこういう所で問題になってしまうんですね。


破裂したから中身が見えて、縫い代の少なさにも気づける。
因果なものですが、原因が分かるとメーカーさんへ話をすることもできる。
改善してもらえると、来年の商品はこんな事にはならないと思うんですけどね。


クリーニング屋さんも、ある一定の基準で洗っています。
その範囲内で事故が起きる商品は、何らかの問題を抱えている、という事。
せめて、衣類にはそれをクリアーする品質や耐久性は持たせてほしいですね。
じゃないと、汚れを落とすことが難しくなってきます。

洗えるだけではだめですから。
汚れも落とせるくらいの、力に耐えてもらわないと。


そういう品質、望みます。


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