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品質の悪いクリーニングは淘汰されるのか?

先日ビートたけしのTVタックルの中で、杉村太臓さんがしきりに言っていた言葉があります。
価格競争が激化して、品質を落とすような行為が行われている、と。
それに対して、杉村さんはしきりにこう言っていました。


そういう業者は淘汰されませんか?

市場原理というものがあって、悪いサービス、悪い品質のものは市場からはじき出される、という話は昔からよく聞きます。
消費者は皆さんちゃんとわかっているので、変なものからは離れていき、いずれちゃんとしたものが残っていく。


実際はどうなんでしょうか?

市場原理は確かにあって、消費者に受け入れられないものは淘汰されていきます。
ただし、それが品質の悪いものが淘汰されて、いいものが残るか、というと一概にそうとは言えないんですね。

例えば、ミシュランの星を取っているレストランでさえ、翌年店を閉店している所があります。


おいしい、いいサービスだ、とお墨付きをいただいていても、それが淘汰されない保証はありません。


いいものは必ず売れる、というわけではありませんから。
お客様は、値段と品質のバランスを見ながら、購入をするので、いくらいいものでも売れないものは当然あります。
逆に、品質が悪くても、価格面で目をつむり、結果的に大ヒットになるものもあるんです。


クリーニングに目を向けてみると、あからさまに汚れが残っている、破れた、などの不具合があれば品質が悪いと誰が見ても明らかなんですが、全体的な汚れが残っていたり、色味がおかしくなっているのは、実はなかなか気づきません。
包装されているとどのくらいいらっしゃるのか?見当もつかない状態です。

不思議なもので、大手チェーン店のお客様の数はとても多いんですね。
個人店のクリーニング屋さんの半額くらいで請け負っているのが影響をしていると思うのですが、預かっている品物も半端がない量を預かっています。
でも、巷のうわさでは、個人店の方が品質が高いよ、という話がたくさん聞かれているんです。


その品質の高い個人店、もし、市場原理が働いているのなら、今頃ものすごく大変なことになっています。
衣替えの時期ですから、たくさん品物が集まってきて、置くところがないくらいになっている・・・・・、はず。

なのに、クリーニング業界の全体の売り上げが低迷するのと連動をして、高品質のクリーニング屋さんの品物の量もがくんと減っているのが現状です。

結局、クリーニングの品質は、分かりづらいのかな?と思うんですね。

僕らははっきりと分かります。
汚れが落ちてない、しっかりと仕上げてない、と。
でも、消費者の中でそれをきちんとわかっている方々は意外と少ないような気がするんです。

気付かれている方は、クリーニング屋さんを探しますし選びます。
でも、そういう人たちはまれで、ほとんどの人たちが、安い所、家から近い所を利用している事を考えると、品質が悪い所は淘汰される、という話は、クリーニング業においてはなかなか起きないような気がするんですね。

これはクリーニングにだけいえる話ではなくて、汚れに対しての意識、服に対しての意識に通じると思います。

汚れている状態がよくわからなくて、仕上がっている状態がよくわからない。


そういう事なんだと思うんですね。
こんなに違うとは思わなかった、とか、こんなに着やすいとは思わなかった、とか、こんなにきれいになるんですね、とか。
そういう話を聞くたびに、知らないから今までご利用がなかったんだなと思うんです。

だから、値段や距離で決めてしまう。

クリーニングの品質というものを知っていただければ、悪い品質のお店は淘汰され、品質の高いクリーニング屋さんが残って、いいクリーニング屋さんだらけになるかもしれません。
するとまた新たなサービスが始まって、お客様も利用しやすくなったり。


なかなか、難しいものですね。


品質の悪いクリーニング屋さんも淘汰されるのではなく、気づいてちゃんとしたクリーニングをするようになるのが一番いいと思うんです。
そのためにも、消費者の皆さんに、安いからと安易に利用されないで、きちんと選んでいただきたいな、と思ったりします
それが、いいクリーニング屋さんを増やす近道ですから。

家で洗う方がきれいになる、その感覚も変わりますよ。
ぜひ、探してみてください。

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