きれいと業務用。
つくづく思うのですが、日本語ってとても難しいなと思うんです。
言葉一つの意味は分かっていても、使い方や状況で意味合いが違う事がよくあります。
また、これってそういう意味で、だったの?という事もよくあって、誤解してしまう事も。
最近は、日本語を字面そのままで意味を理解しようとする人が増えているので、ものすごく誤解が多いよなあと感じています。
例えば、業務用、という言葉。
洗剤でも食材でも、普通に業務用が売られています。
業務用スーパーなんていうのもあったりして、昔なら一般の人は変えなかったようなものまで普通に買えるようになっていますよね。
この業務用、皆さんはどんなふうに感じて買っておられるでしょうか?
業務用ってことは業者が使うものだから、効果がものすごくいいものなんじゃないか、とか。
スーパーで売られている家庭用の洗剤に比べて落ちがすごくいいんじゃないか?そんな風に思いますよね。
実はこの業務用という言葉、二つの意味があるんです。
一つは、業者が使うマニアックなもの、効果が高かったり特定に物に特化していたり。
使う人の技量も必要になってきます。
もう一つは、普通の商品を、大量にしているという意味の業務用。
単純に、小分けしていない、大量販売をしている、という意味合いです。
業者さんも普通の洗剤を使ったりしている事があります。
食堂なんかも、食器洗い用の中性洗剤は皆さんと同じものを使っていますが、毎日洗いものを大量にしていて、普通のボトルでは到底間に合いません。
それを一斗缶、18リットルの缶に詰めて業務用として販売をしているんですね。
一斗缶などはまだわかりやすいと思うんですよ。
量が多いので業務用になっているんだな、と。
でも、中にはチューブなのに業務用と書いてあるものも・・・・・、量も少ないしこれこそ業者が専門的に使うものではないか?と考えてしまうんですが、実はこれも量が多いので業務用。
わざわざ業務用と名前をつかるために少し増やして作られているんですね。
ここまで来ると、製造販売している会社の悪意すら感じてしまいます。
マニアックな業務用は消費者の方が使うと実はあまり効果は出ません。
プロが使うものって、消費者が使うものに比べて至れり尽くせりではないんですね。
どちらかという成分は少なくて、混じりけのないものが多い。
使う時に他のものを添加しながら調整をして使っていくのが、本当の業務用だったりします。
プロなので、仕事の内容や化学的な知識があって分かって仕事をするので、シンプルな方が使いやすいんでしょう。
料理の世界も似てて、業務用のカレーのルーやパスタソースを買ってきたことがあります。
お店で食べられるような味かと思いきや、一味足りないんですね。
そう、ここでもプロはベースになるものを買ってきて自分なりに味を足して僕らに提供をしてくれている、というわけです。
だからいくら、業務用を買ってきても、お店の味になったりはしません。
もう一つ、難しい言葉に、きれい、という言葉がありますね。
クリーニングに出して綺麗になった、自分で洗ってきれいになった、色んな所で使われるんですが、どっちも同じようにきれいになった、なんですよね。
テレビや雑誌で、ほらきれいになったでしょう?と言われるんですが、残ってるじゃん、と思う事も多いし、でも、きれいになったといわれるとクリーニングでも家庭でも同じようにきれいになると思っちゃう人もたくさん出て着そうで何となく嫌な感じです。
家で洗う限界があるんですよね。
そりゃ、洗う前よりはきれいになってはいるけど、純粋にきれいかと言われるとクリーニングに勝てるはずもないし。
でも、きれいという言葉の程度を使い分ける良い表現方法もないので、結局はどれもこれもきれい、になってしまうんですね。
あそこのクリーニング屋さん、すっげーきれいだぜ?
あのクリーニング屋、ダントツきれいだぜ?
そんな表現聞いたことないし。(笑)
表現が豊かな日本語のはずが、実はうまく使い分けれていない事が多々あります。
どういった意味で使われているのかな?と少し考えると、自分が望むものに近づけるかもしれませんね。
中には意図的に誤解されるように使う人もいるので注意してくださいね。
テレビや雑誌などはかなりこちらが勘違いするように作られてますから。
賢い主婦になって、騙されないようにしましょうね。
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