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クリーニング屋に向いてる人は?

先日、ある書き込みを見ていろいろと考えていました。
クリーニングの話ではないのですが・・・・。


5年務めた職人系の仕事を辞める時に、先輩から、お前この仕事向いてないよ、と言われて震えるほど腹が立った、という話。


自分なりに一生懸命やってきてそれなりに仕事もこなしていただけに、やめる時にそんなこと言われるなんてと思ったらしいです。
今回の記事には、怒りで書いているのではなく、向いてない、という言葉の意味を冷静にいろんな人の意見を参考に分析をしていました。


人が評価する事だから気にすることないよ、という人。

言葉に意味はなくて単なるやっかみだから気にしなくていいよ、という人。

向いてない、という言葉はそんなにひどい言葉なの?と驚いてる人。


言葉一つでも受け取り方、話したほうの気持ち、様々なんですね。
でも、時に受け取る方は深刻にとらえてしまう事もあります。


向いてない、と言った先輩はいくつもの意味をそこに乗せていたとも思えないので、きっと言いたかった本当の意味はあると思うんですが・・・・。


自分たちに置き換えて考えてみました。


クリーニング屋に向いてる、むいてないひとってどんなんだろう?と。

例えば、クリーニング屋さんになるのに有利は能力ってあります。

手先が器用だと仕事覚えるのも楽だし、お客様の顔や品物を覚えられるのも大事な能力。
色の細かい違いを見分ける能力が高ければ、シミを発見しやすいとか色あせなどもわかります。
化学が好きだと薬品など扱うのにも良さそう。


うーん、でもこれらがある人がクリーニングに向いているか?と言われたら、違いますかね。
これらは仕事をするうえで、有利だとは思うけど、これが向いている条件だとは思えない。
なぜなら、仕事をしていくうちに習得していくものだからです。

時間の差はあれど、これらは出来るようになっていきます。

ではこれらが出来ない人が向いていないのか?というと、叱られるときに、向いてないよ、と言われるかもしれません。
でも、この時の向いてない、というのはまた少し意味合いが違いまして、今のままでは仕事を覚えられない、気持ちを入れ替えてやらないと、という意味で使われます。


つまり、向いてない、というのはやめろと言っているわけでもなく諦めろと言っているのでもなく、今のままではだめだよ、心を入れ替えなきゃ、と言っているんですね。


僕、思うんですけど、その仕事に向いてるって、そんな簡単な話ではないと思うんですよね。


才能と、簡単に言えるものを持っている人なんてほとんどいないと思うし、世の中の天才とよばれている人でさえも、自分では才能があるとは言わないと思います。

みんな、努力をした結果なんですよ。


向いている、というのはよくわかりませんけど、向いてないとやめる時に言った先輩の言葉は少しだけわかる気もするんですね。
5年でやめるようでは、向いてないよ、この仕事をきちんとやろうと思ったら途中でやめられないよ、そう言いたかったのかな、と。

そんな軽い気持ちではこの仕事は出来ないぞ、と言いたかったのかもしれません。


どんな職業についても、その職業が板についてきたなあ、と思うまで相当の時間がかかります。
慣れとかもあるんでしょうけど、心の底からその仕事が自分の仕事と思えるようになるには、時間が必要です。
その時間を、我慢しながらも、コツコツと出来ない人は、向いていない、と思います。


それは、どんな仕事に対しても。

能力の差なんて実はたいしたことなくて、仕事で一番大切なことは、気持ちなんですよね。

どんなに技術が高くても、適当に仕事をすれば結果は適当なものになるし、技術がそこまで高くなくても一生懸命仕事に打ち込むと品質も上がる。


技術は仕事の品質を作る要件の一つではありますが、道具と一緒。
いい品質を作るという気持ちがないとダメなんですよね。


で、こういう心を育てるのには、時間が必要。
職人を育てる、という事はここに通じているんだと思います。


向いている、と自分でも思えるようになるまでには時間がかかります。
向いていない、という言葉に負けず、その言葉をくつがえしてやろう、という気持ちで頑張ってほしいなと思います。

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