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中学生程度の化学の知識で分かります。

クリーニングや洗たくを、難しく考えている方って多いと思うんですよね。
中には、まるで運で洗えたり失敗しているように思っている方も。


今回はダメだったわ、とか、今回はうまくいったとか、そういうまるで賭け事みたいにいつもチャレンジしている方もいるようです。(笑)

洗濯やクリーニングは、きちんとした化学です。
化学ですから、再現性があり、ルールにのっとってやれば事故も起こさず洗えるわけです。
賭け事のように、毎回ドキドキする必要もありません。(笑)

そりゃ、僕らプロレベルになると、奥が深くなっていきます。
でも、消費者がクリーニングや洗たくを考える時ってもっとシンプルでいいと思うんですね。
そう、ちゅうあくしえ程度の科学の知識があれば、十分理解できます。


例えば、汚れについて。


汚れが服についているのを想像してもらう時に、まず繊維がどんなものかが大事になります。


化学繊維は、人工的に作られているので、表面がさらっとしている。
ここに汚れが付くと、奥に浸透するのではなく表面につく。

でも、綿や麻などは植物からできている自然のもの。
表面がつるつるではないんですよね。
ざらっとしているわけです。
そこに汚れが付けば、細かいくぼみなどから奥に浸透していって落とすのが難しくなる。


ね、実にシンプルでしょ?


洗剤でどうして汚れが落ちるのか?というと、洗剤は、分子の両端が水になじみやすいものと油になじみやすいものを両方持っているんです。

綿棒を想像してみてください。(笑)


あの両端が、水になじみやすいものと油になじみやすいものとなっている。
だから、洗剤を溶かすと、油汚れを水に溶かしやすくしてくれる、仲立ちの役目をしてくれる、という訳です。

水と汚れの間に、綿棒みたいな形の洗剤が間に入る。
すると、お互い溶けあわなかったものが洗剤を通して溶けるようになる。


こんな感じで汚れって落ちています。


さらに落ちた汚れが、水の中に行くとどうなるか?
そのままだと、水の中でまた浮いた存在になり、どこかくっつけないか?探し始めるんです。
水が嫌いなので、服に近寄りまたくっついてしまう。

これを逆汚染と言います。
一度落ちた汚れが行き場を失い、また服に戻る現象ですね。


で、これを防止するのが洗剤のもう一つの焼目、という訳ですよ。


水に対して一定の量の洗剤を投入をすると、洗剤が水の中で飽和状態になります。
すると、どうなるか?というと、水の中で洗剤の油になじみやすい同士を中心にくっついて球体を作るんです。
外側は水になじみやすい方ですよね。

これがたくさん水の中にできる。

そこに落ちた汚れが入ってくると、我先にと、球体の洗剤が汚れにくっつき始めるんです。(笑)
さっきと同じように汚れの方に油になじみやすい方をくっつけ、外側に水になじみやすい方を向けて。
こうして洗剤が汚れを捕獲して、衣類への再付着を防止しているんですね。

想像してみると、簡単でしょ?


これが汚れが落ちる原理。
だから、洗剤の量をむやみに減らしてはいけないんです。
水に対して一定量を入れておかないと、落ちた汚れをキャッチしてくれませんから。


この他にも、色んな事例が簡単に説明できます。
なにも、複雑怪奇な現象ではないし、ごく普通にある現象の一つです。


この洗剤の動きは他の汚れを落とすときに使う洗剤にも当てはまります。
食器洗いとかお風呂掃除とかもですね。

すべてに応用できるんですよ。


クリーニング屋さんから説明を受ける時に、中学生程度の話、と思って聞いてもらえるとわかりやすくなると思います。
そんなに難しい話をしているわけではありませんから。
だれでもわかる話、と気軽に聞いてくださいね。

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