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洗剤の量を調節するのは・・・・・。

たまに見ていて、あー、それやっちゃダメなんだよねえ、と思う事の一つに洗剤の量を減らすというものがあります。

洗うものが少ないから洗剤の量を減らしました。

な、なんで減らしたの?と思うんですよね。
洗剤を安易に減らしちゃいけない理由があるんです。
でも皆さん簡単に減らしちゃう。
洗剤を減らすとリスクが高まるんですよね。


まず、洗剤の働きをおさらいしてみましょう。

洗剤がやっている事は主に三つ。


一つは濡れやすくすること。
洗剤は、衣類を濡れやすくしています。
より浸透させやすくしている、という方がいいですかね、それによって繊維の奥の方に浸透していくんです。


もう一つ、油を水に溶けやすくさせる事。
これに寄って汚れが落ちやすくなっていきます。

そしてもう一つ、落ちた汚れを囲んでしまう事。
落ちた汚れを洗剤が囲う事で、衣類に戻らなくさせています。


洗剤っていろんな役割をしているんですね。
で、洗剤にこの役割をさせてあげるためには、条件があるんです。
それは、きちんと水の中に洗剤が行き渡っていること、なんですね。


そう、洗剤は品物の量ではなく、水の量で決まっているんですよ。


水に量に大して洗剤の量が決まっているので、少なくしてしまうと洗剤の効果が出なくなってしまいます。


例えば、汚れ落ちが悪くなるだけか?というとそうではなく。
落ちた汚れがまた衣類に戻ってしまって逆に全体的にくすんでしまう可能性も出てきます。
洗剤の量を減らしたい時には、水の量を調節する必要がある、という訳なんですね。


泡が消えてなくなっているときは、洗剤が汚れを抱きかかえている証拠。
それだけ、汚れが多かった、という事になります。ここから後追いで洗剤を追加投入したい気持ちもわかるんですが、後から入れても、落ちた汚れに吸着するだけで、汚れ落としには貢献してくれません。


洗濯の仕方を教えてくれるセミナーとかあるんですが、こういう事ってあまり突っ込んで教えないと思うんですね。
というのも、これ、かなり難しいんですよ。
僕らがクリーニング学校に通っているときでも、ついてこれない生徒が結構いましたから。


洗剤の仕組みというか動き方、これをきちんと理解していると、洗う時にとても便利なんですけどね。

日本のメーカーはとても優秀だと思います。
僕らが一生懸命勉強して学んだことを、誰でも手軽にできるように作りこんでしまう。

洗剤も、しみ抜き剤も、漂白剤も、何も知らない人でも、使えるように工夫し、洗濯機も誰でも使えるように作りこんである。
今では、衣類を押してボタンを押すだけで、適切な水の量を計算してくれるし、洗い方も決めてくれる。


とても便利。

でも、そのせいで、洗濯の仕組みが分からない人が増えてしまった、と思うんです。
ボタンを押せば終わる、そんなものに変えてしまったのかなって。


僕らクリーニング屋さんも同じで、機械はどんどん便利になっていくけど、結局一番使いやすいのは少し前のアナログな機械だったりするんですよ。
何もわからない人に仕事をさせるなら、ボタンを押すだけの機械でいいんですが、きれいにしたり服を傷めないで洗おうとすると、自分で理解しながら調節できるものの方が使いやすい。

やはり最低限勉強ってした方がいいんじゃないかな、と思います。


勉強をすればいいんですけど、そこまでしたくない人もいるはず。
そういう人は、メーカーの言う事をきちんと守るのが一番いいと思います。
メーカーが研究しテストを重ねて作ったものですから、量も使い方もきちんとしています。

お薬と一緒です。


用法、用量を必ず守ってください。


思い込みで量を調節しちゃだめです。

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