テレビでの放送の影響。
今年はよくクリーニング屋さんがテレビに出ていました。
その中で、これは問題だよな、と思ったのがためしてガッテンでの黄ばみの放送。
ここでも書きましたが、黄ばみの原因や取り方は問題がないのですが、クリーニング屋さんでyシャツがあたかもドライクリーニングされているかのような内容は、真実と違うのでとても困惑してしまいます。
クリーニング業界でも騒ぎになりまして、出演協力をしたクリーニング屋さんが方々へ謝罪をしたり、番組宛にクレームが行ったり、といろんな動きが出たようです。
NHKの方はここのブログにも来ていまして、内容も把握していらっしゃいます。
その後、出演協力者の方への謝罪、これからオンデマンドでまだ放送する予定なので内容の見直しや取り直しの検討も含めて対応される、という話になっていったんです。
その後、番組ホームページで、訂正が入ったんですが・・・・・。
撮り直しをしたのかまでは把握しておりません。
訂正が入ったというのは聞いていましたが、ホームページとは、少しがっかりしました。
だって、実際に視聴している人数とホームページを見ている人数は明らかに差があるじゃないですか。
放送した内容をホームページで訂正って、間違った情報を間違いだったと認識できる人が明らかに少ないんですよ。
これ、視聴者には届いていないんじゃないか?と思うんですよね。
これが放送の責任なの?と思います。
ホームページがそこまで影響があるのなら、よりお金の中からないホームページでいろいろ伝えていけばいいんですよね。
番組を取るのはお金もかかるし大変なんだから。
でも、その大変なのを頑張って放送しているというのは、いまだにテレビの方が影響力や伝わる力はすごいという事を理解しているからだと思うんですね。
なのに、訂正はホームページって・・・・・・、事の重大性を理解していないでしょ?
ためしてガッテンの放送後、どんな事が起こっているかご存じじゃないんでしょうね。
色んなことが起きているんですよ。
クリーニング屋さん、お客さ様に質問されるんですよね。
yシャツはドライクリーニングしているの?
汚れが残るらしいじゃないの!
こういわれてお客様に詰め寄られたりしているんです。
もちろん、その場で事実を説明しますが、科学的な説明も入るので理解してもらいにくい。
また番組の信用もあるので、僕らの話よりもためしてガッテンの方の話を信じてしまったり。
これ以外にも影響は出ているんですよ。
業界紙の中のコラムで、出演したクリーニング屋さんが批判されてしまうんですね。
番組を見た素直な感想ではあるのですが、実際収録した時の話や事情、何パターンも取った後であの内容を選んで編集したことなど、誰も想像できません。
あのまんま、yシャツはドライクリーニングをする、という事に協力した、なんでその時に否定をしなかったのか、と協力したクリーニング屋さんが責められているわけです。
なんで協力した人が、業界内で責められなければいけないのか。
そういう内容を放送したからですよね。
テレビ離れとか言われていますが、それでもいまだに根強くテレビへの信用はあると思うんです。
番組ごとに信用度は違うと思うのですが、ためしてガッテンの信用度は絶大です。
それは裏を返すと、内容によってはかなりの影響力も出る、という事。
今回の放送で、ホームセンターの酸素系の漂白剤がすべて売り切れてしまった、という話が出ています。
それ程影響力のある番組での放送です、クリーニングの影響も同じくらいあると考えられませんか?
ホームページでの訂正では足りない事くらい、容易に理解できると思いますが・・・・・。
僕らも日々、訂正をしていきますが、もう少し番組でも配慮がほしいなあ、と思います。
またこうして書いていると、ここで書いているだけでは意味がないですよね?なんて言われてしまうので(笑)、ちょろっと動きますかね。
でも本来の目的は、番組に謝罪をさせることではなく、誤解をしてしまった視聴者の皆さんに正しい情報を知ってもらう事、です。
知ってもらうためなら別にほかの手段でもいいんですよ。
番組内で訂正をしてもらえなくても、他のやり方でもっと知ってもらう方法があれば、それでもかまわないんです。
結局は、クリーニング屋さんが伝えていくのが一番かな、と思います。
これを読んでいる同業者の皆様、地道にやっていきましょう。
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