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汚れに合わせた洗い方をしないと危ないですよ?と言うお話。

ここではずっと、汚れに合わせた洗い方をしないとダメですよ、と書いています。

ドライクリーニングも必要なんですよ、と言っているのはこのため。
僕らクリーニング屋さんも、ドライクリーニングもするし水洗いもする。
それは、汚れに合わせて洗わないときれいにならないからです。


で、ここからが本題。


テレビで、火事の思わぬ出火原因、と言うクイズがありました。
この場面の中で火が出る原因になるのはどれでしょう?と言うもの。


お風呂に入ろうと、服を脱いで、クレンジングオイルでお化粧を落として、タオルで拭いてからお風呂へ。
着ていたもの、使ったタオルを洗濯乾燥機で洗います。
そして、お風呂から上がって、乾燥が終わったら取り出そうとしたら、ウトウトしてしまって…、と言う話。
火の出そうなものは他にもいくつも映っているんです。
ドライヤー、暖房器具。

これ、見た瞬間にわかったんです。

原因はタオル。
洗濯乾燥機からの出火なんですよ。


洗って乾燥したタオルがなぜ出火するのか?
それは、汚れが残っているから、なんですね。
残っている汚れは、クレンジングオイル。
水で洗っても落ちません。
それを乾燥するんですが、通常だと火が出る温度になんて達しないから別に平気なんです。

問題は、乾燥を終えたまま、衣類が重なり合ってしまった事。
熱を帯びたものが重なり合っていると、どんどん熱が上がって行く現象が起こるんです。
タオルの中でぐんぐん熱が上がっていって、気が付いた時には、オイルの発火点にまで到達。
火が出る、と言う仕組み。

発火点とは、火がなくても自発的に火が出てしまう温度のことを指します。

よく言う引火点とは、ある一定の温度に達すると火があれば火がつきますよ、と言う温度。
こちらも危険ですが、発火点はそれ自体が燃え出すのでとても危険な状態です。


これ実は、美容院とかでよく起こる火事なんですね。
水では落ちないのに、水で洗い、乾燥機に入れたまま帰ってしまうと起こるんですよ。


ここが、今日のポイントで。

汚れに合わせた洗い方で、と言うのはまさにこの事。
油はドライクリーニングで落とすのが一番なんです。
たとえTシャツだとしても、汚れの具合によってはドライクリーニングをする必要があるんですね。

これをドライクリーニング?と思うかもしれませんが、服は確かに水洗いの方がいいんだけど、汚れの質を考えるとドライクリーニングの方がいいんですね。


洗う、という事は、この判断をきちんとする必要があるんですよ。
実は、そこが一番難しいんだと思います。


今回のケースも、水洗いの中でオイルを落とすやり方もあります。
水洗いでもできるんですよ。
でも、それをしようとするには、普通の洗い方では落とせない。
ドライクリーニング、水洗い、どちらを選択しようとするにも、汚れの質などを考慮しなければいけませんよね。


なんでもタオルで拭くのは避けた方がいいですね。
洗う人が選別できないと危険ですから。


皆さん、洗い方やシミの抜き方、答えを知りたがるんです。
そのものズバリ、どうすればいいのか?と言う答え。

この洗剤使えばいいの?
このシミ抜き材を使えばいいの?


でも、本当に大事なことはそこではないんですね。
ここを本当は伝えたいんですけどねえ。
なかなか伝えきれません。


こうした危険が潜んでいることを考えると、もっと伝えるようにしていかないといけませんね。

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