クローゼットがパンパンなのに服が足りない理由。
昨日の話の続きです。
クローゼットがパンパンなのに、僕が着数が足りない、もう少し買いましょう、という理由は?
必要なものの着数が足りてないんですよ。
簡単な話で、スーツの着数は少なすぎて、その他のものが多すぎるのでクローゼットがパンパンになるんです。
ここでは何度も書いてきましたが、今から20年ほど前、一人頭スーツの着数は15着くらいが基本だったんです。
春夏物が7着、秋冬物が7着、特別な時に着る用のいいスーツが数着、これで15から20着くらい皆さん持っていました。
一週間、毎日スーツを着替えていける計算です。
若い時にはこれだけ揃えるのは大変なので、やはり3着とか5着くらいから始めて、毎年増やしていって10年後くらいにこれだけの数になるような感じです。
ところが今は?というと、ご来店くださったお客様に聞いても、友達に聞いても、スーツをこんなに持っていません。
3着とかが多くて、それも年間通しての話ですから、秋冬物とか、春夏物とかの概念もなくなってきています。
これは数字にもでていまして、スーツ業界の売り上げが10年で半分になってしまっています。
男性の方はご存知かと思いますが、量販店では、一着買えばもう一着が100円で、とか、半額で、とか一つ多く買ってもらえるようなサービスをしているにもかかわらず、なんですね。
こういうサービスをしているなら、必然的にスーツの着数が増えてもおかしくないのですが、現状はスーツの着数が減ってしまっています。
スーツって便利だったはずなんですよね。
これを着ていけばとりあえず失礼にはならない、どこにでも行ける、見たいな感じで。
しかし、最近は、カジュアル化が進んできて職場にもスーツよりカジュアルに近めの服を着ていけるようになりました。
しかしこれが、服を増やす原因にもなっていましてね。
カジュアル化って聞こえはいいんですが、別の角度から見ると、同じ服を着ていると笑われるんじゃないか?という気持ちも出てきてしまうんです
スーツのように決まったものを着ていっても変に思われないのと違い、あの人また同じ服を着てきてる、と陰口叩けれないか?皆さん不安になるんですよね。
スーツなら7着で済んでしまうものを、カジュアル化が進むとその数では到底足りなくなってしまうんです。
これ、思い当たる話をだれもが聞いたことがあると思うんですが・・・・・。
高校へ進学するとき、私服の学校か制服の学校か、どっちが良いか悩んだことありませんか?
制服は嫌だ、と思ったもんですが、いざ学校へ通って私服の学校の友達の話を聞いてみたら、とにかく服にお金がかかって大変だ、と言っていました。
同じ服は着ていけないし、人とかぶっても嫌だし。
結局、毎月何かしら服を探して買っている、と。
制服の方が楽だよ?とよく言われたもんです。
これと同じですよね。
スーツの方は、対して変わり映えが市内から3着くらいで、着まわしてもいいだろう、と思うのかもしれません。
ところが、このくらいの着数だと、汚れるのが早すぎてどんどん傷んでいくんです。
休ませる時間、クリーニングする時間が取れないので、結果的にスーツが早くダメになってしまいます。
僕が着数を増やして、というのはここの話。
スーツをもう少し増やしましょう、という事なんですよ。
スーツは本当に便利です。
yシャツの色を変えたりネクタイの色を変えるだけで、がらりと印象も変わります。
スーツが土台となって基本を作ってくれるので、カジュアルな服を増やすよりもバリエーションが増えて楽になります。
そして、どこにでも着ていけるので、着ていく服がない、という事になりづらい。
しかし、スーツでもヨレヨレしていると、どこにもできていく事が出来ない服になってしまいます。
特別な日用のスーツ、持っていますか?
あるととても便利ですよ。
実はクローゼットがパンパンになるのにはもう一つ理由があるんです。
番組でも話をしていましたが、明日はそれに触れてみたいと思います。
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