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クリーニングの機械の進化

クリーニング屋さんが使っている機械、皆さん何かの映像で、ちらっとしか見た事ないですよね。
クリーニングの機械も進化をしてきています。


昔々、僕が子供の頃は、洗濯機やドライクリーニングの機械は、オープンワッシャーと言って大きなドラムの中に液体が入っていて、ドアを上に上げると大量の液体がある、そんな状態の機械だったんです。

ドライクリーニングで使う液体は、揮発性の溶剤で、灯油に似ているものを使用しています。


想像できるでしょ?
あー、とても臭そうだなって。

そう、当時のクリーニング屋さんは、ドライ溶剤の臭いが充満していました。
さらに、脱液の機能は付いていなくて、ただグルングルン回って洗うだけの機能だったので、その横に脱液機というのを置き、びちゃびちゃの服を軽く絞りながら脱液機にいれて絞っていたんです。

今から考えたらびっくりするようなやり方。
でも、当時は機械の開発も付いて行ってなくて、これが最先端だったんですよ。


時代とともに、機械も参加していきます。


今、クリーニング屋さんが使っている機械は、クローズドタイプと言いまして、溶剤を触ることはほぼありません。
メンテナンスのために触れるところもありますがほんの少し。
基本、服を入れて、ドアを閉めて、ボタンを押さない限り、溶剤は出てこないんです。


臭いも激減しましたねえ。


さらに、脱液機能も装備しているので、絞った服を乾燥機に入れるときに、軽く溶剤に触れるくらい。
機械によっては、乾燥工程までしてくれるものもあるので、本当に溶剤に触らなくなっています。


これだけ機械が進歩してきたのも、安全への配慮です。


先ほども書きましたが、灯油のようなものなので、引火すると危険です。
また、気化したものは体に良くないので、働く人にとってもいかに吸わないか?は大事な事。
メーカーさんが思考錯誤しながら安全な機械を作ってくれています。

機械だけでなく、機械を安全に使うための知識も増えました。
そのための資材も当たり前のように使うようになっています。


クリーニング屋さんの安全性は昔に比べると大違いですね。


仕上げの機械も変化しました。
昔は、熱い鉄板がむき出して、配線も隠してなくて、熱が入ってることを知らずに鉄板で火傷したことが何回もあります。

機械の裏側に不意に手を入れてしまって感電したこともあります。


今は、そんなことが起きないように、ガードされていますし、配線も安全に作られています。


プレス機も、手や指を挟まないような設計に変わりました。
ボタンを押すだけではなく、左右両方のボタンを同時に押して、完全に下まで降りるまで押し続けていないとプレスができない仕様になっていたり。


昔は、ポン!と押したら自動で降りてきたので、両手が自由になり、思わず手を出して挟まれる、という事故も起きていたりします。


今はもう、ほとんどそんなことは起きません。


進化って、便利なだけじゃなく、安全も同時に進化していくものなんですよね。
働いている人間が、安全に働けるように周辺に迷惑がかからないように。
いろんな面で配慮されている機械が開発されています。


安全最優先で、作業数が増えることもあるんですが、事故を起こすよりもよほどいいですね。

これからも安全に洗っていきたいと思います。

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