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きれいにならない理由。

洗っても綺麗にならない、そんな風に思った事はないでしょうか?


汚れは落ちないんだ、洗っても意味ないんだ、そんな風に思ってしまう人も少なからずいるかもしれません。
シミの落とし方や洗い方を教えてくれるところはありますが、なんで汚れが落ちないのか?きれいにならないのか?教えてくれるところを見たことありません。

今日はどうしてきれいにならないのか?ご説明します。


洗っても綺麗にならない理由、いくつかありますが、一番は汚れと洗い方があっていない事が原因の一つです。


よく、水と油、と言いますが、水と油は反発しあうので相容れません。
これは汚れも同じで、水に溶ける汚れは水で落とせますが、油の汚れは水に溶けないので水で洗っても落ちないです。
油汚れを落とすには、油で落とす、という事が基本になります。


洗剤は水と油、両方をつなぐ性質があるので、洗剤を入れると水洗いで油汚れを落とすこともできるようになります。
しかし、やはり万能ではないのですべての油汚れが落ちるわけではありません。

次にきれいにならない原因は、洗う服を詰め込みすぎて洗ってしまうのが原因にあります。
洗う時に、服を詰め込みすぎるといいことがありません。
汚れ落ちが悪くなるし、落ちた汚れが元に戻る事さえあります。
適正な量で洗う事が大事なんですが、皆さん色々な事情を抱えているので、まとめて洗いたい、という人もいらっしゃるでしょう。

あまりきれいにはなりませんよね。


もう一つ、品物を選別しないで洗うのも原因の一つです。

これはきれいにならないというよりも、洗う事で汚く見えるようにしてしまう事で、きれいになっていないような錯覚をします。
たとえば、柔らかい服と固い服を一緒に洗うと、柔らかい服が負けるので表面が毛羽立ちます。
毛玉が出来やすくなるんですね。
毛尼がたくさん出来た服を見たら……、きれいには見えませんよね。

また、選別には色での選別もあります。
同じ色で洗っているのなら問題ありませんが、服は洗っていると生地の色が溶けだしてくることがあります。
濃い色から薄い色へ色が移ってしまう事はよくあることです。
はっきりと目立つくらい色が移れば、失敗した!と分かりやすいんですあ、うっすらと色がついてしまうとくすんでるように見えて、さっぱり綺麗になっているようには見えません。

つまり、きれいになってない、と見えてしまいます。

このほかにも技術的にはもっとたくさんあるんです。


洗浄時の温度の問題、使っている洗剤の違い、洗浄時間の長さ、色んなことが影響をしていて、長ければいいとか多ければいいという問題ではないので、洗うというのはとても難しいものとなっています。


僕らクリーニング屋さんは、国家資格です。
つまり、国家試験に合格をしてクリーニング屋さんをやって居る、という事になります。

これだけでも、たかが洗たく、洗うという事が、いかに難しいものか?想像できるでしょう。


洗っても綺麗にならないのには理由があります。
適切に洗えばきれいになる、という事。

きれいにならないな?と思ったら、一度クリーニング屋さんへご相談を。

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