昔は当たり前だったクリーニングの品質が。
クリーニングってどんなイメージ?と話をしているときに、大きく二つに分かれるんです。
一つは、服が傷む、匂いが付く、ボタンが割れる、あまりクリーニングしてはいけない。
もう一つは、きれいになる、また着る事が出来る、家で洗うのと全然違う、腰が抜けない・・・・・、他にも上がってきます。
この二つの話、相反する話なんですね。
イメージが悪い人たちに後者の話をすると、そんなクリーニング屋さんはない、とおっしゃるそうで。
そんなクリーニング屋さんがあるのなら理想だよ、とまでいう人がいるようです。
僕の周りのクリーニング屋さんと話をしていると、後者側の意見が多いんです。
でも特別な事ではなく、当たり前の話で、ボタンは割れないように洗いますし、風合いが変わらないように洗いますし、きれいになるように頑張ります。
これを普通にしている人が、イメージ悪い話を聞くと、そんなクリーニング屋さんあるの?となるわけです。
だって、それって普通の出来事ではないんですから。
でも、中にはその普通ではない仕事が普通の仕事としてやっているクリーニング屋さんもあるのかもしれませんね。
今から20年以上前。
クリーニング屋さん同志で集まるといろんな話をします。
その中で新しい洗剤や薬品が出てくると、決まって出てきた話が、風合いはどうなるの?でした。
きれいになることも大事ですが、服が持っている風合いを損ねない事も大事として扱っていた時代です。
僕の周りのクリーニング屋さんは今でも、きれいにすることと風合いを大事にすることを実直に守っています。
しかし、今はまた違ってきているようで。
今でもクリーニング屋さんは集まって話をしたりします。
新しい洗剤、新しい技術の話が出てきますが、風合いの話をする人は一握り。
きれいになるか?の一点だけ考える人も多くなってきています。
新しい技術も出てきているので、その習得や新しいメニュー化に追い付くので必死なのかもしれません。
落ち着いて来たら風合いに心を止めるようになるのかもしれません。
でも少なくとも、今の段階で僕の周りにいるようなクリーニング屋さんをご利用されたことがない人は、イメージが悪いんだろうなあ、と思います。
沢山の人に知ってもらいたいんですけどね、クリーニングの良さを。
でも、きちんとした仕事をしようとすればするほど、たくさんの仕事は出来なくなってしまうんですね。
ある意味、いいクリーニング屋さんを知っている、というのはとても運のいいことかもしれません。
世代交代も進んでいますので、願わくばクリーニング本来の良さを発揮してくれるクリーニング屋さんが一軒でも増える事を願います。
そして、クリーニングっていいよね、と言ってもらえるようになり、そのうち話題にもならなくなるほど当たり前にクリーニングしよう問い空気が生まれてくれるといいなあと思っています。
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