クリーニング屋さんのサービスも時代ともに変化してきました。
例えば。
昔のクリーニング屋さんはいろんなサービスを無料でやる所が多かったんです。
ボタン付け、軽いほつれ修理、しみ抜き。
これらは当たり前のようにサービスとしてやっていました。
サービスなので、無料です。
しかし、時代の流れと共に、無料のサービスだと頼みづらい、というお客様の声も上がり、また良かれと思ってやったサービスで、頼んでない事をやったとお客様に怒られるようなことが増えてきて、次第に個別で有料化されていきました。
今は、ボタン付けも有料、ほつれ直しも有料、しみ抜きも有料、と看板を出しているお店も多くなってきています。
無料だと頼みづらい、というお客様の声もわかりますし、無料でやっているクリーニング屋さんの負担もあるので、有料化しているクリーニング屋さんの気持ちもよくわかります。
先日、友達のクリーニング屋さんに行きました。
ちょっとした用事で寄ったんですが、本人不在。
今はスマホがあるから便利ですね、あと30分くらいしたら戻るから、というので、友達のお母さんと話をしていたんです。
僕ね、おばあちゃん子だから、おばあちゃんとは気兼ねなく話せるという特技を持っています。(笑)
いろんな話をしました、友達の家での話、最近の仕事の話、昔の仕事の話。
友達が頑張っているのは僕も知っているので、お母さんが協力しようとしているのもよくわかります。
カウンターの横に、しみ抜き代を置いてあって、その話になって。
息子がね、しみ抜きをしたら、お代をいただいてねっていうんだけど、私はいただかないの、というんですよ。
頑張って勉強をしてしみ抜きを学んだんだから、きれいに落せたらいただけばいいのに、と思ったんですが、そのまま話を聞くと、お母さんなりの思いがあるんですね。
だってね、今まで私たちに任せてもらってて、気づかないものも私たちが気付いて落としているんだもの。
今までもらってないのに急にくださいなんて言えないでしょう?と。
お母さんのクリーニングは、私たちに任せて、全部やってあげるから、なんでしょうね。
一つ一つサービスが個別で、お客様の方から指示を出せるようにすると、必要なものだけ頼めて料金も安くなって良いんです。
ただし、これにはお客様側の勉強をしなければいけません。
汚れの具合を見て、シミやほつれもチェックしておいて、自分からやってと頼むかいらないというかしなければいけません。
でないと、クリーニングから返ってきて、ほつれやシミが残っていてもう一度お願いをしなければならなくなります。
片や、お母さんの全部任せてというクリーニングは、クリーニング屋さんがすべてチェックしてあるので、任せるだけでいい。
修理もしてくれるし、シミも抜いてくれる、気になるものはやってくれます。
案外、自分の服の事って知らないので、クリーニング屋さんで発見してもらう事ってよくありますからね。
ただし、すべてコミコミなので、お値段は少し高めになることもあります。
さあ、自分ならどっちのクリーニングがいいですか?
もし僕がクリーニングに出す側だったら。
クリーニング屋さんお知識はあるので、最初は指示を出すかもしれません。
でも、すぐお任せにしちゃうだろうな、と思います。
そこに自分の意識を常において置くって、とても大変ですから。
クリーニング屋さんが気にしてくれて、次も安心して着られるようにしてくれるなら、お任せで、となると思います。
今、クリーニング業界では、お任せでやるよりも、個別に指示をいただいて有料化する動きが出ています。
資材が上がり、人件費が上がり、クリーニング自体の需要も減っているので、個別に有料化しないと大変という側面もあると思いますが・・・・。
消費者の立場から見ると、全部任せて!というクリーニング屋さんもありなんじゃないのかな、と僕は思いますけど。
友達のお母さんと話をしていて、いいクリーニング屋さんだなあと思いましたから。
友達はそこで悩んでますけどね。(笑)
最近のコメント