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夏休みクリーニング・洗たく相談室 ドライクリーニングって何?

夏休みクリーニング・洗たく相談室 5日目。
今日のお題はこちら。


ドライクリーニングって何?


この質問は今までたくさんされてきましたし、ネット上でもたくさん見かけてきました。
ドライクリーニングとは何か?消費者の方はあまりご存知がないようです。

ドライクリーニングとは、水の代わりに、溶剤と呼ばれる石油系などを使い、洗浄する方法、のことを言います。


皆さんがやっている洗濯の水が、石油系の液体に変わったのがドライクリーニング、という風に想像していただけるとわかりやすいかと思います。


水が石油系の液体に変わっただけで、他はそう変わりがありません。
洗濯物を洗濯機に入れると、液体が溜まり始めて一定の水位で止まり、洗濯開始。
一定の時間が来たら排水をして、脱水をして終わりです。

あれ?すすぎは?と思うでしょう、ドライクリーニングで使う液体は、揮発性があるので乾かすと成分が飛んでしまいます。
なので、洗って脱水をすればいいんです。
家庭の洗濯のように、洗剤をすすぐ手間はありません。


よく、ドライマーク用の洗剤、とか、洗濯機のドライコースってあえります。
あれは、ドライクリーニングではありません。
先ほども書きましたが、ドライクリーニングとは、水の代わりに石油系の液体を使い洗う方法、です。
ドライマーク用の洗剤や洗濯機のドライコースは、水を使って洗っているので、あれは水洗いです。

ここ、間違う人がいるので気を付けてください。


さて、ドライクリーニングのメリットです。


一番のメリットは、型崩れをしない、という事。
水は服に対して影響力が大きいんです。
しかし、石油系の液体はちょっと違って、服に対してダメージを与えにくい。

結果、ドライクリーニングは、服を傷めないで洗える洗浄方法、という事になります。

服を傷めにくいという事は、服が長持ちをする、という事。
定期的にドライクリーニングをしていると、服が傷まず長く着用できます。
当店の御客様でも、30年同じスーツを着ておられる人もいます。


そして、油汚れに強い。
油の汚れは水洗いでは落としづらいですが、ドライクリーニングでは落としてくれます。

服が傷まず、長持ちさせる事が出来ると聞いてメリットばかりに見えるドライくりーいんぐにも、弱点はあります。

油汚れには強いですが、水で溶けるような汚れは一部落としづらいものもあります。
汚れの質と洗浄に使う液体の相性の問題で、水に溶けやすい汚れは残りやすい傾向があります。
年々、技術の向上でドライクリーニングの洗浄性能も上がっています。
水に溶けやすい汚れも落ちるようになってきています。


もう一つ、管理がとても難しいんです。

実はドライクリーニングと家庭の洗濯にはもう一つ違いがあります。

それは、洗った時に使った液体を、ろ過してもう一度使う、という事。
家庭での洗濯では、洗った時の水は捨ててしまいますが、ドライクリーニングでは機械に大きなタンクを設置していて、そこに貯めて、大きなろ過装置で、ろ過して液体をきれいにしてまた使うのです。


この液体の管理はとても大事で、割と難しい。
管理が上手に出来ないと、ドライクリーニングはとたんに汚れが落ちなくなってしまいます。


ドライクリーニングに向いているものは、水洗いをすると形が崩れやすいもの。
ウールで出てきたものや、形や作りがこっているもの、おしゃれなものなど形を維持したいものの洗いに適しています。


コート、スーツ、セーター、などなど。
色の鮮やかなものも、そのままの色で洗いあがるので向いています。
水で洗うと色がくすんでしまうものでも、ドライクリーニングでならきれいに洗いあがります。

クリーニング屋さんにクリーニングを依頼するときに、ドライクリーニングを指定する必要はありません。
品物に合わせて、適切な洗浄方法を選んでくれるので、お店の人に任せて大丈夫です。

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