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夏休みクリーニング・洗たく相談室 洗剤で汚れが落ちるのはなぜ?

思いつきですが、夏休みクリーニング・洗たく相談室をやってみようと思います。(笑)
クリーニングや洗たくについてご質問がある方はコメント入れてください。
どうやって洗うんですか?とかこのシミ落ちますか?は今回はNGで。
子どもが興味を持ちそうな話題をお待ちしております。


第一回目の今日は、洗剤で汚れが落ちるのはなぜ?という話。

洗濯物を洗う時には洗剤を入れます。
僕らクリーニング屋さんが使っているドライクリーニングでも、洗剤が入っています。

汚れが落ちるメカニズムは、ズバリ、界面活性効果によるものです。
界面活性効果っていうのは、例えば、油と水はお互い溶けあいません、
同じグラスに油と水を入れると、はっきりと境界線が出来ます。

このなじまない二つの性質のものを、お互いなじませようとするのが界面活性効果です。


洗剤の中には、界面活性効果をあげるために、界面活性剤と呼ばれる薬品が使われています。
面白いものでね、分子の片側が水になじみやすいもの、反対側には油になじみやすいもの、と、二つの性質を持っている特殊な分子構造をしているんです。
これが、間に入ることで、油と水が混ざりやすくなります。


汚れにも種類があって、水に溶けやすいもの、油に溶けやすい物、どれにも溶けないものとあります。
水に溶けやすいものは、水につければ自然と溶け出してくれる。
でも、油は水には溶けないので、服の上に残る、シミとして残るわけですね。
ここに、界面活性剤を使うと、油が水に溶けやすくなって汚れがおちれてくれる、という訳です。


実は、洗剤の中身は界面活性剤だけではありません。
ほとんどが界面活性剤ですが、他にも使われている薬品があります。


一つは、助剤を呼ばれるもの。
油などの汚れは、界面活性剤だけではなく、アルカリ剤と化学反応をさせて落とすこともできます。
アルカリと反応させて別の物に変化させて落とす。
これも、汚れを落とすやり方の方法の一つです。

また、洗剤の中には、界面活性剤の働きをよくするために入っているものもあります。
そのままでは水の中の成分で効果が出辛いので、薬品を使って水質をよくしたり。

今は、酵素が配合されていて、酵素の力で汚れを分解したりしています。


洗剤の面白い所は、汚れを落とすだけではなく、おとした汚れが服に戻らないという機能があります。
これによって、おとした汚れは排水し、服がきれいな状態で洗いあがります。

まとめると洗剤の働きはこんな感じになります。


服を濡らしやすくして、汚れと水がなじみやすくなり、汚れが溶け出して落ち、落ちた汚れを捕獲して服に戻らないようにしている。

今の洗剤はさらに、酵素を利用して汚れを分解している。


という事になります。


漂白剤を洗剤と思っている方がいらっしゃいますが、漂白剤は洗剤とはちょっと違います。
また別の機会にご説明しましょう。

質問、お待ちしてますね。


いやー、やってみて分かったわ、説明は難しい・・・・・。
夏休みラジオ子ども相談室の先生方はすごいなあ・・・・。

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