一回着たら洗うのが理想?
最近、気になるのですが、話が飛躍してしまっておかしくなっていることがよくあります。
誰でも情報発信できる時代ですし、人と繋がりやすくなっているので、正しい情報も間違った情報も、嘘も誤解も一緒くたに流れてしまうんでしょう。
服は一回着たら洗うのが理想。
これ、誰が言い出したんでしょうか?
本当にそう?と聞きたい。
汚れは着たら必ずつきます。
ついた汚れは時間とともに落ちづらくなります。
だから、一回着たら洗うのが望ましい、という話なんでしょうけどね。
そこまでしないといけないのかな?と思うんですね。
例えば、肌着やワイシャツなど、肌に直接触れて、汗や皮脂の汚れがつきやすく、水で洗うのに適している素材なら、着たら洗ってください、と言うのはわかるんです。
理にかなってますから。
水で洗いやすい、と言うことは、汗などの汚れもつきやすい。
だからはやくおとさなけらかばいけない。
ワイシャツを数日着て洗うようにすると、簡単に黄ばんできます。
毎日着たら洗うようにすると、白を維持しやすくなります。
では、スーツなども同じようにきたら洗う方が望ましいのでしょうか?
ぼくはノーとハッキリと言いたい。
その理由も明確です。
スーツに使われているウールは疎水性の繊維、いわゆる水を弾く繊維です。
染み込んで取りづらくなるよりも表面に付いているんですよ。
だから、毎回きたら洗わなくても、数回着る、もしくはひと月程着てから洗っても、十分汚れは落とせます。
疎水性といっても、、あまりにも長くきたらいけません。
それは着すぎ。
ワイシャツのように毎回洗うほどではない、と言うことなんですね。
しかし、例外もあります。
それは、次に着るまでに期間が空いてしまう場合。
例えば、礼服などは急に着ることがあります。
その後、法事などできる予定があるのならそのまましまっておいてまた使えばいいのですが、次に着る予定が決まってない時は、一度着たら洗ってしまう必要があります。
汗などの汚れは、時間が経つと変化して変色します。
礼服は数年着ないこともあるので、一度でも袖を通して洗い忘れると、次着る時に変色していたり、虫に食われたりしてしまうんです。
このように、次に寄付までに時間がかなり空くような時は洗いましょう。
スーツなどを着たら毎回洗わなければいけない、なんておかしい。
コストもかかるし、何より現実的ではありませんね。
服は、適切に洗うのが大事。
クリーニング屋さんも、その辺を考慮してお客様に話す必要があると思いますよ。
一回着たら洗って欲しい、と言う言葉では、誤解を与えます。
洗わなきゃいけないもの、洗わなきゃいけないケース、洗わなくてもいいケース、ここをきちんと分けて伝えましょう。
クリーニング屋さん、最近変な話を発信する人が多すぎです。
安易な発信が消費者を惑わせている、と言うことも考えていきましょう。
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