アパレルメーカーへの問い合わせ その2
さて、昨日の続きです。
一度水で洗っているけど、洗ってはいけない。
この理由に納得がいかない僕らは悩んだんですね。
なんでだろう?
どうしてだろう?
その時にあることに気づきました。
洗濯表示、貼り付けてあるんですよね。
元々の表示の上に、接着剤でもう一枚貼り付けてある。
どうやらここにヒントが隠れているようです。
そこで、貼り付けてある表示を剥がしてみたんです。
すると、下から出てきたのは、洗濯表示。(笑)
しかも、下の洗濯表示には、水洗いが出来る、と書いてあります。
おかしいぞ?と思い、再度アパレルメーカーへ電話。
なんで上から洗濯表示を貼り付けたのか?誰がやったのか?質問したんですね。
すると、電話口の人が、それをやったのは僕です、と。
やった人が電話に出てくれてるのなら話は早い。
なんでこんなことをしたのか?聞いてみました。
すると、こんな話が返ってきたんです。
当初、水洗いが出来る表示で販売をしていた。
すると、お客様からクーレムの電話が。
表示通りに洗うと白っぽく変わってしまう、と。
そこで担当の方が、これはあらってはいけないんだ、と慌てて表示の上から別の表示をつけた、と言うことらしいです。
さて、この対応、実は問題があります。
1つは、きちんと試験をして表示をつけていないのが問題。
そもそもがテストをしていなくてつけていて、クレームが来て、またテストもしないで表示をつけている。
明らかに違反なんですよ。
もう1つ、クレームが来たのは確かなんですが、それが果たして製品に問題があるのか?をきちんと検証していない。
服に変化が起きたからと言って、服が全て悪いわけではありません。
洗い方でそのような問題が起きることもあります。
お客様からどんな状況で洗ったのか?確認をしてみないと、真実が見えてこないのが、服のトラブルなんです。
担当の方と話をしていて、消費者センターに話をしていいか?と聞くとらそれはやめてください、と。
この件がまずいことはよくご存知のようです。
洗濯表示が変わって、きちんと台頭しているアパレルメーカーはどのくらいいるんでしょう?
商品テストをしているクリーニング屋さんを何件か知っていますが、発売されている衣類の数とあいません。
結局、僕らの方も表示を鵜呑みに出来ず、経験から予測して洗わないといけない日々が続いていきます。
メーカーの責任、消費者保護、いろんな言い方はあると思いますが、もっとシンプルに、服の基本を外れてはいけないと思うんですよ。
服は、着て、汚れたら、洗って、また着る。
このサイクルで回らないと服としての機能を果たしていません。
服は、着て、洗って、また着る、これが出来て初めて服なんだ、と言う基本をしっかりと守って作って欲しいなと思います。
アパレルメーカーへ問い合わせをすると、こんな感じの対応をされることもあれば、きちんとした検査結果を出してくれるところもあります。
クリーニングとアパレルメーカーは共存共栄の関係ですからね。
お互い協力できるようにしていきたいですねえ。
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